たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『FLYING SAPA』日生劇場公演を観劇(8)

2020年11月16日 22時30分37秒 | 宝塚
宙組『FLYING SAPA』日生劇場公演を観劇(7)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/6a8f938ab8346f9d30f4479d0cb491ab

久しぶりになった感のサパ、オンデマンド配信の期限がせまってきたナウオンステージより。

-司会の華陽子さん(相変らず可愛い)より、稽古が進むにしたがって最初の印象とぐっと変わったところは?

真風涼帆さん;最初は自分たちが台本もらったりSFものをみるときみたいに、きっとお客様のこの世界の基礎規準みたいなものがわからずみながらどんどん入っていく、だからやっている方もいちばん最初のスタートはふだんの国や時代が明確な作品を演じる時よりも、もっともっと強く持っていないと、そこはこれから舞台にいく上での課題かなと。舞台をやっていると来て下さるお客様のその日の熱だったりを感じる、それがきっと違うのだろうと思うのでそこにひるまずというか、その世界を自分たちが絶対に信じて超えていかないといけない。

キキちゃん(芹香斗亜さん);より自立性が大事というか、自分は今どこにてどういう生活をしていて何を思っているのかということをよっぽど自分が深く理解してそこに立っていないと、ふだんのどの作品もそうなのかもしれないけれど、それが前情報としてお客様にない分立っているだけでそれに説得力をもたせなければいけないみたいなのがむずかしいところでもあり、今回の挑戦で楽しみでもあり。

星風まどかちゃん;今の稽古場でなんども通しをして自分たちの中ではあるベースメントととしてある基礎情報みたいなものを表現したいという気持ちだけではなく、そこからあらたにお伝えするというところを深く今責任もってやらなきゃって今・・・、そうだった、すっかり今・・・


真風さん;今勉強したわけね。

まどかちゃん;すっかり水星にいたものですからお客様も水星にいるとばかり思っていた、そうじゃなくてっていうことをあらためて思い出させていただけて。

真風さん:ありがとうございました。

『金色の砂漠』『星逢一夜』『神々の土地』、タカラジェンヌの役者としての際を引き出していく上田久美子先生、演じる方も観劇する方もエネルギーを要求されます。勝者も敗者もいない、どちらも肯定もしないし、否定もしない。観客を信じて委ねる。人間とは本当にどうしようもないもので、人間のどうしようもなさを描くことにかけては右に出るものがいないかもしれません。充実の宙組にこの作品をもってきてくれたことに感謝。今のわたしにはなかなか脳みそしびれますが・・・。

 月曜日なので少しばかり余力があり、連投します。人間のどうしようもなくドロドロの渦の中にいる昼間は果てしなく長く夜と休日の時間は瞬く間に過ぎていくので残念ですが今はここまで。視聴期限までに、専科のお二人の稽古場エピソードを書き留めておきたいのでもう少し続きます。




2003年星組『バビロン』-オンデマンド配信されました

2020年11月16日 20時35分36秒 | 宝塚
なつかしの星組『ガラスの風景』『バビロン』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/6ff99338a2a8548803a5590b1d451d9a


 タータン(香寿たつきさん)と渚あきちゃんの退団公演、2003年星組『バビロン-浮遊する摩天楼』、昨日オンデマンド配信されました。わたしが離れている間に宝塚を去っていた荻田浩一先生の作品。もう一度観たかったので嬉しいです。2001年星組『ベルサイユのばら』も配信されました。稔幸さん、星奈優里ちゃんの退団公演、ずっと観たいと思っていたタータンのアンドレ、この世にいる間にかなって嬉しいです。月額1,650円でこれはありがたいぜいたく。観たいものばかりで休日は忙しくて時間が足りません。平日の昼間はうんざりするほど長いのに夜と休日はあっという間に過ぎてしまいます、土曜日が二日あればいいのに、というグチはおいておいて・・・。

 ロングコートをまとったタータンのダンス、美しい。退団後にダンスをみたのは、蘭乃はなちゃんと共に宝塚OG枠で出演した『CLUB SEVEN』ぐらいかな。歌劇団に入団してダンスの花組に配属されたタータン、昨年の『Life is Songs』のソロコーナーで着ていたのはダンスの花組の一時代を築き上げた大浦みずきさんから形見分けでもらったというシャツブラウスでした。北海道出身、ずっとバレエをやっていたので宝塚でダンスがやりたかったという話。歌ったのは『凍てついた明日』で安蘭けいさんが歌った楽曲だったと思います。耳が心のどこかでおぼえていたような感覚がありました。退団後の舞台での活躍もめざましいタータン、気がつけば出演者の中でいちばん上になっていることが多く、真琴つばささん、一路真輝さんと一緒の『Life is Songs』では久しぶりに下級生になって嬉しいという話もしていました。安定の実力。『モーツァルト』の「星から降る金」は声にドラマがあり、なんど聴いてもふるえるような素晴らしさ。

 『バビロン』、出演者のテロップの一番下に紅ゆずるさんのお名前、紅さんが退団して一年と1カ月、時の流れを感じます。こうして長い年月を無事に生き延びていくということ、それだけですごいこと、何をなさずとも何もできなくても生きている、それだけですごいことだと思う年月。