たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

1995年雪組『あかねさす紫の花』-プロローグ

2020年11月20日 23時44分17秒 | 宝塚
なつかしの雪組『あかねさす紫の花』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/a6e3c2faf0bf16e0c70aa5f73f1613fb

 1976年に初演された『あかねさす紫の花』、現役タカラジェンヌのみなさんも大好きなんですね。オンデマンド配信された『タカラヅカのミカタ!動画配信のススメ』の中から、月組の鳳月杏さんと千海華蘭ちゃんの同期コンビの回。華蘭ちゃんの中で『あかねさす紫の花』といえば1995年雪組公演、プロローグから好きという話。カンカンという拍子木の音から歌うま朱美知留さんのかげソロ、後ろ向きに立っていたいっちゃん(一路真輝さん)演じる万葉の貴公子、大海人皇子がスポットライトの中からマントを広げながら正面を向いて登場。いっちゃん、美しい、きれい、とタブレット端末の映像に見惚れる二人。いっちゃんの「紫の匂える妹を憎くあらば~♪」美声。そして華蘭ちゃんの注目はプロローグ、狩りをしている振りではなく馬に乗っている振りが好きという話。小学生で真似してずっと一緒にやっていたそうです。なるほど、たしかにそうでした。中臣鎌足を演じたタータン(香寿たつきさん)を中心に狩装束の男役さんたちが並んで、はあっという掛け声と共にひたすら馬に乗って駆ける振りを続ける場面、ライブビューイングでみた2018年花組博多座公演の狩りをしている振りとは違います。

 繰り返し上演されている『あかねさす紫の花』、額田王が最後は中大兄皇子の元へいって終わるのも、額田王が自ら駆け寄るのか、中大兄皇子が抱き寄せるのか、いろいろなバージョンがありそれを見比べるのも楽しいという中大兄皇子を演じた鳳月杏さんの話。大海人皇子と中大兄皇子が額田王をめぐって争う三角関数を、ひもをつかって表現した白雉の踊りは名場面、よくぞこういう振付を思いついてくださったと二人。柴田侑宏先生の、言葉の美しさが光る作品。

 タカラジェンヌさんたちの宝塚大好きは、わたしたちが気づかない、すごく細かいところまでみていたりするのでこうして話をきく機会があるとなるほど、なるほどと思うことが多いです。舞台に立ち続けているジェンヌさんたちが誰よりも宝塚ファンというのは嬉しいですね。

 なんだか心配な状況になってきてしまいました。明日と明後日、それぞれ無事に観劇できるでしょうか、できるはずと信じます。シアタークリエ、再開できることを祈っています。