たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

「真相討論 脱コロナへの道 ゲスト 宮沢孝幸 / 奥村 康 / 小林祥泰」

2023年02月10日 15時50分35秒 | 気になるニュースあれこれ
2023年1月28日山陰ケーブルビジョンYouTubeチャンネル

「2023年1月27日、政府は5月8日に今の2類相当から季節性インフルエンザなどと同じ5類に移行する方針を決めた。
長期に渡る“オミクロン時代”。コロナはもう収束と言ってもいいのか!?
これで大きな変異は打ち止めなのか!?
ウイルス学・免疫学・医学、それぞれの専門家が今の状況を分析し、真実に迫ります。
※交わされる議論はあくまでも個人の見解です。
(2023年1月22日収録)

出  演
 ◇宮沢孝幸(京都大学医生物学研究所 准教授)
 ◇奥村 康(順天堂大学医学部 特任教授)
 ◇小林祥泰(前島根大学 学長、小林病院 理事長)
アンカー
 ◇鍋谷直輝(放送作家)」

https://www.youtube.com/watch?v=j5mg3WLG4rk

再生回数56万回、司会の方が上手くてなごやかに進む、わかりやすい鼎談。

宮沢先生、「オミクロンがやたらと長い、ウィルスの変異に連続性がない、おかしい、これ以上は言えない」。


1994年雪組『ブルボンの封印』『コート・ダジュール』

2023年02月10日 00時57分46秒 | 宝塚
なつかしの雪組『ブルボンの封印』『あかねさす紫の花』『雪之丞変化』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/3ef51aa0ca81a108e2a336180ffaee27


(東京宝塚劇場プログラムより)

『コート・ダジュールについて』-小原弘稔

 タイトルの『コート・ダジュール』というのは、日本語訳で「紺碧海岸」とも言われる南フランスからイタリアに至る地中海沿岸の別称で、カンヌ、ニース等の有名な観光地、ヴァカンス地があり、皆様もよくご存知だと思いますが、今回はそのコート・ダジュールの架空の港町が舞台となっています。

 宝塚のショー作品にはいろいろなスタイル、形式があります。そしてショーには一貫したテーマのあるものも、テーマのないヴァラエティ・ショーもあり、全体を通すストーリー性があるショーもあります。

 今回の『コート・ダジュール』は、テーマ性がないいつものわたしのヴァラエティ・ショーとは全く違って、ストーリーのある、どちらかといえばミュージカル・プレイに近い形式になっています。この発想には様々な要素が絡んでいて、豪華絢爛のレビュー形式のショーを連作できない日本全体の経済事情等の流れもあったのですが、数年前から一時間以内という通常のショーの上演時間内なら、例え台詞は無くても、オペラのように歌でストーリーを語り、ダンスでそれを展開・発展させるショーが出来る可能性がある、と模索していたのです。

 しかし台詞なしの歌のみで物語を理解して頂くには、相当な歌唱力、特に歌詞が鮮明に判ることが絶対条件なので、今まではなかなか制作に踏み切れなかったのですが、今の雪組はトップの一路真輝以下、高嶺ふぶき、轟悠、香寿たつき、和央ようか、と歌える男役スターが揃っており、娘役や脇役にも歌の達者な人が多い組なので、思い切ってストーリーのあるミュージカル・ショーを制作してみたのです。

 ただ、こういう形式のショーでは、ストーリーの説明を追うためにどうしても歌が中心となりがちなので、その弊害をカバーするために、現在のパリのショービジネスの振付第一人者と言われているモリー・モローイさんを招聘し、プロローグに始まる全体のほぼ3分の2にあたる数場面の振付をお願いして、モローイさんの斬新でダイナミックなダンス場面で、踊る雪組のアンサンブルの魅力も御覧いただけるようになっています。

 こういう全く新しい形式の作品を発想した時に、私が最も悩んだ事は、いつもの私のレビュー・タッチのヴァラエティ・ショーを期待して下さっているファンの皆様には、この作品を御覧いただいた時に、相当大きな戸惑いと失望を与えるのではないかという事でした。

 しかも本当に申し訳ない事には、私自身がこの困難な作品作りの打ち合わせの途中で病に倒れて入院する事になり、後の全てを石田昌也さんにお任せしなければならなくなりました。現在の歌劇団の各作品担当の演出助手の人達は、かつての徒弟制度ではなく、ローテーションで交替に各演出家の助手に付いていますが、そのローテーションを無理して、常に私の演出補として毎回私の作品作りを手伝ってくれている石田さんがいてくれたからこそ、私は全幅の信頼をおいて石田さんにこの作品の演出を任せる事が出来たのです。

 そして幸いその他の全スタッフが、私のいつもの気心知れたレギュラー・スタッフの人達なので、私の意図を的確に把握して下さっていて、前作『TAKE OFF』で雪組に精通している石田さんを中心に、作品制作を支障なく進め、宝塚の舞台を無事開けて頂けた事に心から感謝しております。

 この公演は、トップ娘役の紫とものサヨナラ公演でもありますが、今回の東京公演では、二本の作品の紫の役の雰囲気の類似性を避けるために、物語の筋立てはそのままですが、フィナーレに一路真輝と紫とものデュエット・ナンバーを新しく挿入致しました。

 それでは皆様、一路真輝を中心とした雪組のエネルギッシュな舞台に、どうぞ皆様の温かな拍手を賜りますよう心からお願い申し上げます。




              -石田昌也


 ・・・と言う訳で、『TAKE OFF』に引き続き、又々・・・雪組のショーを続投する事になりました。前物のお芝居の場合は、歌劇団の前例として、演出家の”代役”を演出補(演出助手)が補うという事はありました。しかしそれは宝塚以外の多くの劇団が ”脚本” ”演出” の分業化システムを導入している場合と何ら変わりはないのです。しかし・・・こと「ショー作品」となると話は別で、選曲、衣装、舞台セット、配役、時間配分と、分業化する事はほぼ不可能です。当初この仕事をお断りしようとも考えたのですが、入院直前の小原先生が「石田君の好きにしていいから」と仰って下さったので・・・「本当に好きにしていいですね」と念押しして(本人はただ黙ってニヤニヤしていらっしゃいましたが)演出を引き受ける事にしました。外国人スタッフの起用も含めて不安は多かったのですが、偶然にも『TAKE OFF』とほぼ同じスタッフで、しかも気心の知れた信頼できる先生方ばかりなので・・・何とかなる・・・とお引き受けした訳です。

 ともあれ、新生・・・雪組をテイクオフ(離陸)させたからには、無事に水平飛行に移し、そして着陸させなければなりません。尚この作品は紫とものサヨナラ公演でもあります。結果として、一路、紫でトップお披露目公演を演出させて頂いた直後に、紫とも・・・のサヨナラ公演を演出するとは、複雑な心境です・・・が、ともあれ・・・新生雪組第二弾『コート・ダジュール』に暖かい御声援を宜しくお願い申し上げます。」