たんぽぽの心の旅のアルバム

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福島第一原発 処理水放出設備 建設工事完了で公開 東京電力

2023年07月01日 00時36分25秒 | 気になるニュースあれこれ

福島第一原発 処理水放出設備 建設工事完了で公開 東京電力 | NHK | 福島第一原発 処理水

福島第一原子力発電所にたまる処理水を薄めて海に放出する計画をめぐり、東京電力は26日、建設工事が完了した放出のための設備を報道陣に公開しました。

政府は、福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、基準を下回る濃度に薄めてことし夏ごろまでに海への放出を始める計画で、東京電力が去年8月から放出のための設備の建設工事を行っていました。

一連の工事が26日、完了し、東京電力は報道陣に設備を公開しました。

このうち、5号機と6号機の前に設置された直径およそ2メートル、長さおよそ7メートルの巨大な配管は、処理水を大量の海水と混ぜ合わせる装置で海水を送る配管の直径は処理水の配管の9倍の大きさがあります。

また、何らかのトラブルが発生した場合に処理水の放出を停止する「緊急遮断弁」という装置は、定められた量の処理水や海水が流れなかった場合や、水中の放射性物質の量に異常を検知した際に、自動的に水の流れを止める仕組みです。

東京電力は現在、設備のシミュレーターを使った操作員の訓練を行っていて、安全な運用に努めるとしています。

 

処理水を薄めて海に流す計画について、政府は「福島第一原発の廃炉を進めるにあたって避けて通れない課題だ」として地元をはじめ、広く国内外に理解を求めています。

福島第一原発では、事故で溶け落ちた核燃料デブリを冷却している水や原子炉建屋へ流れ込む雨水や地下水などが高い濃度で放射性物質を含む汚染水となり、ここから放射性物質の大半を取り除いたあとに残るトリチウムなどを含む処理水が増え続けています。

敷地内の1000基余りのタンクで保管していますが、その量は、今月15日時点で容量の98%にあたるおよそ134万トンに達しています。

政府はおととし、東京電力が翌年の夏ごろにはタンクが満杯になる見通しを示していたことを踏まえ、基準を大きく下回る濃度に薄めて海に放出する方針を決定しました。その後、汚染水の発生量を抑える対策が進んだことや、降水量が見込みを下回ったことなどから、現在は、タンクが満杯になる時期は、来年2月から6月ごろと見直されています。

また、福島第一原発では、森林などを伐採すれば活用できるスペースがあり、東京電力は、処理水を保管するタンクをさらに増やすことは不可能ではないとしています。

ただ、こうしたスペースについては、今後、取り出しを予定している核燃料デブリや廃炉作業で出る放射性廃棄物を保管するエリアとして活用する方針を示しています。

このため政府は、限られた敷地で廃炉作業を進めていくためにも、タンクを増やし続けるわけにはいかず、処理水の処分を先送りすることはできないと説明しています。」

 

全漁連会長“改めて処理水放出に反対” 西村経済産業相と会談 | NHK | 福島第一原発 処理水

 

「東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画について、全漁連=全国漁業協同組合連合会の坂本雅信会長が西村経済産業大臣と会談し、改めて放出に反対するとしたうえで風評対策の徹底などを求めました。

福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、政府は基準を下回る濃度に薄めて海へ放出する方針で、ことし夏ごろまでの放出開始に向けて東京電力が準備を進めています。

これについて、全漁連の坂本会長が22日午後、経済産業省を訪れて西村経済産業大臣に対して放出に反対する要望書を手渡したうえで、国の責任に基づいて風評対策を徹底することや漁業への支援を行うことを改めて求めました。

これに対し、西村経済産業大臣は「漁業者の切実な思いを受け止めたい。ただ、福島の復興に向けて処理水の放出は避けては通れない。安全対策や風評対策をしっかり説明し、皆さんが将来にわたって安心して漁業を継続できるよう取り組んでいきたい」と述べました。

会談のあと、全漁連の坂本会長は記者団に対して「大臣からは今後も丁寧に説明していきたいという話があったが、われわれとしては海洋放出に賛成できないのは変わらないので、国が全責任を負ってくださいという話をした」と述べ、処理水の放出は認められないという立場を重ねて示しました。

松野官房長官は、午後の記者会見で「日本政府は処理水の安全性について、関係国に対して、IAEA=国際原子力機関のレビューを受けていることを含め、科学的根拠に基づき、高い透明性を持って丁寧に説明を行ってきている。わが国の真摯(しんし)な取り組みの結果、各国での理解が着実に広がってきていると認識しており、引き続き丁寧な説明を行っていく」と述べました。」