久しぶりの東京宝塚劇場
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/fe13c40d44a57852e97b9aef57e4c606
花組『Sante!!』(2)
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花組『邪馬台国の風』
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花組『邪馬台国の風(2)
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花組『Sante!!』(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/5f04c2569331414ba51abcfd7eb8a78e
花組『邪馬台国の風』『Sante!!』_思い出写真(2)
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花組『邪馬台国の風』『Sante!!』_思い出写真(1)
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花組博多座ライブビューイング『あかねさす紫の花』『Sante!!』 - たんぽぽの心の旅のアルバム (goo.ne.jp)
花組博多座ライブビューイング『あかねさす紫の花』_思い出し日記 - たんぽぽの心の旅のアルバム (goo.ne.jp)
プログラムの断捨離にあたり、鬼籍に入られたお二人のメモリアル。
『あかねさす紫の花』より、
「悠久の飛鳥に想いを寄せて-柴田侑宏(作)
この萌えいずる五月に相応しい大和の夜明けを舞台にした、中大兄と大海人と額田の激しいロマネスクをまたこの博多座でご覧いただく機会を得て幸せであります。今回初の、トップの挑戦として二人の皇子を明日海が演じ分けるのを楽しみにして頂きたいと思います。
大化の改新から壬申の乱に渡る二十数年間は、上代の日本が律令国家として確立してゆく大きな激動期であり、同時に大和朝廷が他の大富豪を制圧して、中央に権威を集めた重要な時期である。そしてこの時期の立役者が中大兄皇子(天智天皇)と大海人皇子(天武天皇)の二人の優れた兄弟であった。四千五百首に及ぶ膨大な歌集「万葉集」は、その巻の一にこの時期の人たちの数々の歌を収録しており、その中に二人の兄弟の愛を受けた女流歌人・額田女王(万葉集では額田王)の華麗な姿がある。
この三人の壮麗なロマンは、日本古代史に余りにも名高い。「万葉集」の歌々は、三人の折々の心のほとばしりと、たゆたいが断片的に吐露されているにすぎないが、最も手懸りになるものとしては、中大兄の「大和三山の歌」と蒲生野における、額田と大海人の有名な相聞歌(恋の歌)だろうか。「あかねさす・・・」と「紫の匂える・・・」の二首である。
ここにフィクションの余地が大きく残されることになり、いくつかの優れた文芸作品が創られている中でも、この相聞歌は蒲生野の紫草咲き乱れる明るい野原で交わされたとされているのが殆どである。
私はこれらの優れた万葉人たちのイメージを追い、私なりの解釈と虚構によってロマンの側面に照準を合わせるところからスタートした。これが私の中大兄であり、大海人であり、額田女王である。記録に残る「蒲生野の狩猟」や「大津京浜楼(ひんろう)の長槍事件」などの舞台を借り、あくまでも自由に各人物を描き、宝塚的な彩色をほどこしてみた。
劇中、額田女王が詠唱する相聞歌は、名高い万葉学者犬養孝氏が編み出された、いわゆる「犬養節」を基にしたものである。
今回は明日海が両皇子に扮する機会を当て、さらなる作品の深化を期待しています。額田の仙名には日本女性の凛とした強さと華麗さを。中大兄の明日海と鳳月には自信に満ちた男らしいおおらかさを、大海人の明日海と柚香には届かなかった愛の苦しみと悲しみを終盤にどのように燃え上がらせるか、また柚香と鳳月には天比古の純粋さと絶望の叫びも表現して頂く。鎌足の瀬戸、鏡大王の桜咲、小月の乙羽もこの時代を十分に生きて欲しい。
千三百年前の飛鳥時代、大和朝廷の黎明期を激しく生きた二人の兄弟皇子と額田女王のロマンを楽しんでいただければと願っています。」
『Sante!!』より、
「第7章スー・ポワ(土の香り)
音楽 手島恭子
振付 羽山紀代美
第17場a~Bマルケス・デル・ロメラル(枯れ葉)
吟遊詩人ムッシュ・ポエットが現れ、世界の戦いを嘆いて歌うと、祈りの神デユー・ド・ラ・プリエールが現れ、平和のために自分が何が出来るのかとひたすら歌い続ける。一方、大地では多くのエラフルールたちが敵と戦い、傷つけあっている。そんな中、少女フィル・ダムールと、吟遊詩人ムッシュ・ポエットだけが、歌に耳を傾け、戦いを止めようとするが・・・。
デュー・ド・ラ・ブリエール:明日海りお
フィル・ダムール:仙名彩世
ムッシュ・ポエット:柚香光
アンジュ;華優希」
本公演では吟遊詩人をキキちゃんが演じていた場面、鹿のように?軽やかに仙名さんが飛び跳ねるのも印象的でした。群舞でなにげに男役さんたちが娘役さんたちを肩リフトしていたのも宝塚ならでは。瀬戸かずや氏が華優希ちゃんを高々とリフトしていたのが美しかった記憶。イエス様に扮したみりおちゃんの祈りの声が朗々と響き、盆回りを生かした舞台装置、衣装と振付が相俟って宝塚でしか味わうことのできない仕上りでした。