たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『100分de名著大衆の反逆』

2022年06月06日 00時25分07秒 | 本あれこれ


https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/84_ortega/index.htmlより、

「インターネットやSNSの隆盛で常に他者の動向に細心の注意を払わずにはいられなくなっている私たち現代人。自主的に判断・行動する主体性を喪失し、根無し草のように浮遊し続ける無定形で匿名な集団のことを「大衆」と呼びます。そんな大衆の問題を、今から一世紀近く前に、鋭い洞察をもって描いた一冊の本があります。「大衆の反逆」。スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセット(1883 - 1955)が著した、大衆社会論の嚆矢となる名著です。

第1回大衆の時代-
 
 大衆は「みんなと同じ」だと感じることに、苦痛を覚えないどころか、それを快楽として生きている存在だと分析するオルテガ。

第2回リベラルであること-

 オルテガは、大衆化に抗して、歴史的な所産である自由主義(リベラリズム)を擁護する。その本質は、野放図に自由だけを追求するものではない。そこには「異なる他者への寛容」が含意されている。

第3回死者の民主主義-

 オルテガによれば民主主義の劣化は「すべての過去よりも現在が優れているといううぬぼれ」から始まる。

第4回「保守」とは何か

 オルテガは現代人が人間の理性を過信しすぎているという。合理的に社会を設計し構築していけば、世界はどんどん進歩してやがてユートピアを実現できるという楽観主義が蔓延しているというのだ。」


「学校での一律マスク、コロナ感染予防効果は23%」専門家が過度な着用にNO 子どもに遊びと学びの機会を

https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/education/56079/


 『大衆の反逆』、100年近く前の本の記述が、このような視野狭窄のコロナ?専門家たちに誘導され、政治決定までなされ、子供と若者がマスクを外せなくなってしまった社会に恐ろしいほど当てはまっているように読めます。尾身さん、今頃こんなこと言ってもおそいんですよ、自分の間違いを認めて子供たちに謝罪して危険だから今すぐ外してくださって言ってください。

 スペインの哲学者、オルテガ、故山岸健さんの著作に繰り返し登場するので名前は知っていましたが読んだことがありません。わたしにはハードルが高そうですが読まなければと思います。読まなければならない本、ありすぎ。

 未来を託す子供たちに何を残せるのか、わたしたち大人には考える責任があると思います。前期高齢者になるまでまだある層は、まだ考える力があるはずです。なにもできないので、せめて考えることをやめないでいたいと思います。






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