行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

福島への旅2012

2012-08-28 23:39:57 | Weblog

震災で応急手当をした道路の補修があちこちで進み、片側通行の箇所が結構有ったが混雑もなく出迎えてくれた福島の友人の車で白河から母畑温泉経由奥会津までスムーズに走れた。巨大な温泉宿「八幡屋」は静岡などから来た団体客で賑わって風評被害などどこ吹く風といった状態、従業員も良く教育され、おもてなしは完璧だった。

福島の状況を夜が更けるまで聞いたが、マスコミが避けてる事象も出てきている。神戸の時は仮設住宅は基本的には神戸市内であったが、福島の仮設住宅は他市町村に建設されている。2年目ともなると、受け入れ側から住民票を移してほしいとの要望が出ている。ごみ処理にしても、子供の学校にしても公共のサービスを提供している市町村から見れば住民税を払って欲しいからだ。仮設住宅が出来て人口が増えること自体は喜ばしい現象で地元の小売店やコンビニは潤うし、コンサートなどの入場者も増る。除洗作業が完了して戻れるのが何年先になるのか不透明であるだけに地元住民に溶け込むためにも住民票問題は早急に解決しなければならない。

ボランティアが日本各地から来ているが、素手で出来る瓦礫の処理が一段落し、仮設住宅のケアに向かっているが、仮設住宅住民も落ち着き始め、ボランティアが何かないか御用聞きをしてる。理髪とか看護士のような専門職ならいくらでも仕事はあるが、専門職以外のボランティアは仕事がない恐れが出てきている。

各種の手当をもらって仕事に就いてない人が目立ち始めた。職業訓練の斡旋や職探しの支援を強化しないと、何時までも手当が有るわけではないので適当な誘導が必要だ。

会津平野の稲と蕎麦の花のパッチワークの美しさは見事で、豊作を予想させる風景だ。

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