国会はストップ、民自で党首選が始まった。前回は民主党の党首選がスリル満点で面白かったが結果として小沢グループが離反した。今回は自民党で猿蟹合戦が始まった。なりを潜めていたゾンビが表に出てきて、谷垣総裁に反旗を示し、多くの候補者が立候補しそうだ。ゾンビの中には既に引退した者、引退を表明した者もいて、それがまたすこぶる元気だ
今回も派閥の意向が出てきて、まだ派閥があったのだと思ったが、その派閥の締め付けは弱くなっている。昔のように派閥の親分が金で縛ることも出来ず、資金は党のトップが握っている。今回の党首選で派閥が解体することも考えられ、自民党の体質が変わるかもしれない。若手の議員が派閥に縛られず、どのくらい力を持っているか試金石だ。
昔は自民党の総裁選には億の金が動いたが、今や出しての財界が細って力もない。特に政治献金の大手、電力会社は経営危機に見舞われている。しかし、公共投資を増やせとの圧力を強めているゼネコンや地方の建設業界がどう動くか目が離せない。
党首選の後は解散の時期が大きな節目だが、民自どちらが第一党になるにせよ、参議院でのねじれ現象は解消されない。政党間のいがみ合いが今のように続けば日本の政治は進まないことになる。与野党とも無責任なことを言ってないでまとめる努力が必要だ。