行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日馬富士、大横綱の予感

2012-09-25 22:11:13 | Weblog

千秋楽の白鵬、日馬富士の大熱戦は久しぶりに見た相撲の醍醐味、見てても力が入った。相撲は無差別級の戦い、狭い土俵だからこそ実現できる格闘技だ。幕内力士で133キロと最軽量の日馬富士が来場所横綱になれ、今場所も全て自分より大きな力士に勝ったことは大相撲の特徴だ。しかも二場所連続して全勝優勝とは、同じ体重で横綱になった大鵬のような大横綱の予感がする。

見ていて思い出すのは、千代の富士が横綱になった時だ。あのときも白鵬のように北の湖という憎らしいほど強い横綱がいて、軽量の千代の富士が精進を重ねその壁を突破して2連勝し、横綱になった。日馬富士より15キロも軽かった千代の富士が連勝記録を作る大横綱になるとは誰も思わなかった。

軽量を補うのはスピードで、日馬富士の今場所のスピードと勝負感は千代の富士に劣らない。ひょっとすると当分負けないで連勝記録を伸ばすだけでなく、来場所は横綱昇進祝いが過度にならなければ、3場所連続全勝優勝が話題になるかもしれない。気力不足のライバル稀勢の里は脇も甘く、スピードに圧倒され、当分勝てないだろう。千秋楽の白鵬との対決が楽しみだ。

先場所、このブログでとりあげた妙義龍は期待に応えた活躍で、押し相撲の技に磨きがかかった。今場所は白鵬にかちあげ一発で気を失い負けたが、ひるまず一気の押し相撲で貫いてほしい。日馬富士が敗れるとすると、妙義龍の一気の押しだろう。

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