東京駅八重洲南口はかつて8年間通った事務所が通り向こうにあった。その八重洲口に9月20日グランルーフが完成した。グランルーフなどと洒落た名前だが、何のことはない巨大な軒先が出現したわけだ。これまでの再開発だとビルを建てるのだが、グランルーフの場合、広いオープンスペースが生まれ、歩いていると空が見えほっとしする。斬新なアイデアだと思う。8年間の通勤で感じていたのだが、95年ごろ八重洲口に高速バスが直接乗り入れ出すと、運賃の安さと多様な目的地で人気を集め、年々便数が増えた結果、夕方などは凄い混雑だった。
今回のグランルーフで2階部分が展望の良い通路となり、これだけでも混雑は緩和される。高速バス乗り場も道路側に拡張されるので、長い列を作ってもそのスペースはあるだろう。
2階の展望通路、両端と真ん中にエスカレーターがある。
軒先を貸して母屋を取られるというが、グランルーフは最初から母屋には地下にレストランが目白押しにある。丸の内側にはオアゾや丸ビルのように高級レストランが揃っているが、グランルーフのレストランは味自慢の割には手軽に利用でき、ランチは1000円以下でも迷うほどある。渋い内装のマックも1階にある。
これは元々、八重洲地下街には手頃なレストランがあるので競争上高い値段は取れないからか。しかも旅行者が対象となればメニューには時間的にも制約がある。良く通った南口地下のラーメン街も健在だ。
1階部分、右側は高速バス乗り場拡張中
最近のビルには軒先がなくなり、雨宿りにも困る。グランルーフは無理にしてもミニルーフぐらいはこれを機会に復活できないだろうか。