今週はいつもの予算の倍、2000円でスペインワインを6本飲み比べた。日本ではスペインというとリオハ産シグロが古くから有名で、最近ではシャンペンに負けないカバのスパークリングワインが評判だ。その次にデル・デュエロのワインだろう。
通販でリオハ、デル・デュエロ、そして見慣れない初耳のプリオラートのワイン各2本取り寄せて飲み比べてみた。6本で12800円だから価格は2000円前後だ。
スペインのワインだから葡萄はテンプラーニョだと思い込んでいたが、リオハとデル・デュエロはほぼ100%テンプラーニョだったがプリオラートの2本は驚いたことに一切使ってない。
6本の中で、味に深味があり、最もうまかったのがプリオラートのニタで、葡萄種はガルナッチャ45%、カリニャン35%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、シラー5%、でこれは南フランスのランドックやプロヴァンスのワインと同じような組み合わせだ。プリオラートは地図にも載ってない地方だが、バルセロナの南で地中海の沿岸だから南フランスと同じ葡萄種を使用したのだろう。因みに1980年代に栽培開始というからスペインの新星で、生産量も少ないようだ。
テンプラーニョではリベラ・デル・デュエロのオーク樽熟成5か月のドブレ・R・ロブレ2011とリオハのアドゥナ・レゼルヴァ2008が重厚で期待に応えた一品だったが、プリオラートの印象がより強かった。