島の経済は4か月間の観光以外は漁業で持っている。漁業といってももっぱら昆布とウニで、宿泊した利尻のマリンホテルや礼文のコリンシアンホテルの売りもウニづくしの食事であった。南の函館と違いイカは沖漬け以外一切出てこなかった。私には非日常的な高価なウニを堪能できたが、ウニの苦手な人には苦痛だったに違いない。
利尻島唯一の工場でとろろ昆布を生産している
かつては鰊漁が中心の漁業で押し寄せる鰊の魚群を発見する高台だとか、出荷調整のための生けすが何カ所か残っている
鰊を見張る高台には、会津藩藩士の墓が建てられていた。江戸末期、1808年ロシア人が侵攻してきたので、幕命によって会津藩士180名余が利尻防衛にあたったが、寒さで亡くなった藩士もいた。
礼文の西海岸は景色は素晴らしいが断崖絶壁で道もなく、漁民も住めない