行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

中国産チキンナゲット事件からの教訓

2014-07-23 22:30:09 | Weblog

昨年、有名一流ホテルでメニュー表示と異なる食材が使用された問題が発覚、冷凍魚を鮮魚、濃縮還元ジュースをフレッシュジュースと表示したり、トビコをレッドキャビア、また「車エビ」の代わりに「ブラックタイガー」を、「芝エビ」の代わりに「バナメイエビ」を使っていたことが判明し、レストランの表示が新たに書き直された。今回の事件と何となんとなく似ているが全く違う点もある。

今回の中国産チキンナゲットは賞味期限の過ぎたものを再利用するという健康被害に及ぶだけに昨年の偽表示事件より深刻だ。野菜やピーナッツとか鶏肉そのものなら原産地が明確にされているがこれを使った製品になると原産地が明確にされてないケースもある。マックのチキン関連製品は安くかつハンバーグよりカロリーが低いので自分も食べたことがあるがまさか中国製品とは思わなかった。

良心的な居酒屋やレストランでは食材の生産地を明示している。今回の事件で、外食産業やコンビニでは今後、使用している食材産地を明示することが信頼を取り戻す必須条件だ。

1960年代、社会主義の中国では、貧しくとも空気は綺麗で、食糧も安心して食べられた。経済学者の故大内兵衛先生が「中国の卵は資本主義の日本の卵よりはるかに美味しい。それは人間を大切にしているからだ」と何かの雑誌で言っていた記憶がある。1989年初めて私が中国を訪問したときは、各地の料理は旨く、大内先生の言うとおりだと感じた。世界から金を買い集め、今や資本主義の先を行ってるかのような中国、世界2位の経済大国の国民は幸せなのだろうか。

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