クエートがイラクの侵略を受けた時には多国籍軍を編成した国連。今回、ロシアの再三のウクライナへの侵略には国連は機能不全に落ちっている。かねてから指摘されてきたが、拒否権を持つ安全保障理事会の常任理事国であるアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の五大国の軍事力の行使は、国際連合はそれを抑止する力がないので、だれにも抑止できない状態だ。国連総会の決議は加盟国または安全保障理事会に対する勧告をすることができるにとどまり、法的拘束力を持たない。
一方、国連分担金は拒否権の持つ常任理事国より、日本、ドイツは多くを負担しており、ロシアなどは途上国のブラジルより少ない。(下表外務省ホームページ)
国連の事務総長は紛争の斡旋をしなければならないが、動こうともしない。ロシアが侵略を止めるまで、分担金の支払いをストップしたらどうか。また、日本としても石油の禁輸など制裁を強化すべきで、多少の不便はあっても、北方領土を侵略されていることを再認識し、ならず者国家には毅然たる態度を取ることを国際社会に示すべきだ。
国連分担金の多い国
順位 国名 分担率(%) 分担金額(米ドル)
1 アメリカ合衆国 22.0 6億2,120万
2 日本 10.8 2億7,650万
3 ドイツ 7.1 1億8,220万
4 フランス 5.6 1億4,270万
5 英国 5.2 1億3,220万
6 中国 5.1 1億3,140万
7 イタリア 4.4 1億1,350万
8 カナダ 2.98 7,620万
9 スペイン 2.97 7,590万
10 ブラジル 2.93 7,490万