日本の首相で初めて米国両議院総会で演説をすることになり、米国のニュースでは安倍がapologyをするかどうかが話題になっていた。安倍首相の演説には最期までapologyという言葉は見当たらなかった。その代わりremorseという言葉を使った。ゴメンナサイという代わりに「深い反省、自責の念、良心の呵責」という意味のremorseを使ったわけだが、これだと相手の受け取り方によって効果は違ってくる。被害者の中韓は当然それなら謝れとなるし、米国民の内中韓系は同様だが、それ以外はそうかよく反省したということになる。
この演説を聴いて私の感じだと、ゴメンナサイといった方が簡単で、言わないがために日本の首相が凄く卑屈になった感じがする。オバマ大統領が日本に来て広島、長崎で献花をし、remorseを言って貰って初めて勘定が合う気がする。国会で議論も充分でなく法案も通っていないことまで言ってしまい、米国の喜びそうなことオンパレードの演説であった。米国での報道では「新しい日米軍事ガイドラインによれば、これまで日本だけ守ることになっていた日本の軍隊は米国ないし他の同盟国が脅威にさらされた時は行動を起こす」ということになっている。
私事になるが、母が昨日100歳を迎え、100年の歩みなるパンフを作成した。8歳で関東大震災を経験、21歳宮内庁のOL時代、2.26事件では通勤途中反乱軍に阻止され、28歳45年5月の東京大空襲では焼夷弾の降る中、私を背負い逃げ回った。運が良かったとしか言いようが無い。戦後不戦の誓いを1億の国民はした。日本の首相の唱える積極的平和主義より不戦の誓いの方がアジアでは受け入れやすい。