前回ウォルマートが時給を9ドル、翌年10ドルにすると発表しオバマ大統領が大喜びとかいた。ところが話は最期まで聞かないと
日本ではパートといっても小売りや飲食店では主婦や学生を思い浮かべるが製造現場ではほとんどが残業もこなすフルパート(この言葉自体日本らしい)。過長労働で悲鳴を上げるフルパートもいる。
ところがウォルマートでは時給が上がっても喜べない。米国ではパートは文字通りで、フルタイマーというパートは難しいらしい。ニューヨークタイムスがその実態を報道している。ウォルマートで自転車組み立てをしてる26歳のロドリゲス氏、最賃以上の時給で働いて、来年には時給10ドルになるが、喜べない。フルタイムで働きたいが、平均週28時間しか働けない、18時間なんて時もあり、妻の収入も合わせ月900ドルで親子3人が生活している。家賃で550ドル、ガソリン代65ドルを払うと、残りで食料費、おむつ代、携帯電話代、保険代を賄う。働く時間が少ない時は兄妹から借金をするので4000ドルも借金が貯まった。もう一つ第二の仕事を探さないとと考えている。
ウォルマートは労働投入量をぎりぎりまで節約するので、必要な時に労働者を雇い、必要な時間しか仕事を与えない。労働者の生活など埒外だ。もっと働かせてくれというのがウォルマートの労働者の声だ。