行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

TPPとバター不足

2015-08-06 21:53:56 | Weblog

各国閣僚がマウイ島まで行ってまとめられなかったTPP,この1年何をしてきたのかあきれてしまう。税金の無駄使いとしか言いようが無い。乳製品で頑張ったニュージーランドや、ジュネリック薬品を手軽に(発明から短期間で)使わせてほしいといった途上国が悪いといったコメントが流れ、米国ではニュージーランド外しまで主張する人もいる。そもそもシンガポールとニュージーランドが始めたTPP、日米の後発参加国が妥協しなかった方が悪い。

日本の場合、内閣府が2011年10月に試算したところでは、TPPによるGDP押し上げ効果は、10年間で0.5%(2.7兆円)程度だ。年平均でいえば、2700億円程度。TPPが成功してもしなくてもあまり我々庶民にはほとんど影響ない。それよりインバウンドの年間2兆円をこえる経済効果の方がはるかに大きい。

もっと切実なのは世界で有り余ってるバター、欧州では山ほど余っているのに日本ではス-パーの店頭からバターが消え、入ったと聞いては買いに行く。洋菓子屋は商売ができない状態を心配している。しかも値段は国際相場の4倍もする。今時の話とは思えないことが日本で起きてる不思議。TPP以前にこちらの方を解決して貰いたい。欧州土産にフランスの塩バターを頼まれることがないように。

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