行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

サウンド・オブ・ミュージックのもう一つの見方

2015-08-08 23:44:03 | Weblog

明日から新しい演出と俳優でサウンド・オブ・ミュージックが劇団四季で上演される。定番中の定番のミュージカルであるが、その素晴らしい音楽と明るい子供たちの存在でいつ見ても楽しいので、世界中で愛されている作品だ。姪の久居史子が出演するというので、公演に先だち今日はゲネプロを鑑賞させて貰った。

このところ、戦後70年で次から次と新しい映像を含む資料がNHKスペシャルなどで公開され、自分自身全く知らなかったことを今年も発見し、ややショックを受けたこともあって今日のサウンド・オブ・ミュージックを見て、マリアとトラップ大佐のロマンスを含む家族愛以外のところに注目した。

時代はナチスドイツが台頭し、オーストリアを併合する1938年で、オーストリア海軍のトラップ大佐をナチス海軍に引き入れようとする。オーストリアの国民は皆、ナチスに協力するか財産没収を覚悟で協力しないかの選択を迫られる。誇り高いトラップ大佐はオーストリア人を貫き、ナチスへの協力を拒否し、広大な屋敷や領地を捨ててスイスへ妻となったマリアと子供たちを連れて逃れる。ナチスが迫る中、ザルツブルクでの合唱祭、家族全員で祖国を気高く謳ったエーデルワイスを歌い、ザルツブルク市民に別れを告げるところが山場だ。

このミュージカルは亡命先の米国でマリアが書いた自叙伝を脚色したもので、愛国心と反戦を訴えているところに注目した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする