今年の新年会、製造業の関係者は円高に歯止めを、いや1ドル100円ぐらいに戻さないと疲弊は止まらないと言っていた。特にパナソニックやシャープの関係者は経営責任もあるが円高でとどめを刺されたと悲鳴を上げていた。これは1年前の現象と同じで、何の工夫もなく時が過ぎただけで現在進んでいる円安に期待をいだいているとの話だ。
ところが今年はついに好調を続けていた日本マクドナルドが2012年の既存店売上高が9年ぶりにマイナスとなった。05年に100円マックを投入して成長力をつかんだ同社が、小売りを含めた日常食市場での競争力低下が浮き彫りになった格好で、サービス業までがデフレの影響で経営戦略の再構築を迫られている。
私も外出時に、ネットのチェックをマックでするが、スターバックスと違い正直言って入りづらい。中高年向けチキンのメニューを揃えたは良いが、その後のフォローが尻つぼみだ。座ってゆっくり出来る雰囲気ではない。もっと暇な老人が集まれるような工夫が必要だ。
新年会の帰路、ワインばかり飲んで小腹が空いたので回転寿司に寄ってみた。回転寿司でなく回転皿が回っているのに驚いた。ようやく回ってきた寿司も食べたい物ではなく、注文すると10分から15分かかると表示される。気がついて見回すと客が少ないので回す寿司を限定しているのだ。店員もかなり絞り、注文寿司も時間がかかるわけだ。
客が来ない→人件費を節約するため人員を最小限に→回転する寿司を限定→注文寿司にも時間がかかる→売上げが上がらない、客は逃げる。といった悪循環がこの大手回転寿司チェーンでは起きている。もっと知恵を出さないとデフレ脱却は不可能だ。