行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

アプルの株価はやはりバブルだった、しかし

2013-01-26 23:28:10 | Weblog

1年前、このブログでアップルの株価はバブルではないかと次の内容で疑った。
「アップルの株価は過去1年間で83%上昇した。2012年に入ってからだけでも約50%値上がりしている。アップルは現在、株式時価総額で突出した世界最大の企業で、その額は約5650億ドル約46兆円に達している。時価総額が4080億ドルにとどまる米エクソンモービルをはるかに凌ぐ。日本を代表する企業の時価総額はトヨタ1425億ドル、パナソニック213億ドル、ソニー200億ドルだから信じがたい巨額だ。(中略)株価高騰の背景はアップルのPER(株価収益率)は22倍で、現在の株価は人が思っているほど高くはないし、予想利益を基にPERを計算すると、さらに値上がりが期待でき、時価総額が近く1兆ドルに達する可能性があると断言するアナリストもいる」

23日夕方にアップル社が発表した2012年10~12月期決算の最終利益が前年同期比でほぼ横ばいとなったことや、商品の利益率が低下したことを背景に、これまで順調だった成長に急ブレーキがかかったとの見方が拡大した。これを受けて24日のニューヨーク株式市場で米アップル株が急落し、前日比63.51ドル安の450.5ドルで取引を終えた。下落率は12.35%。株式時価総額では、わずか一日で600億ドル(約5兆4千億円)弱が失われた計算となる。失われた時価総額だけでNTTドコモ(約5兆7千億円)や日本たばこ産業(JT)(約5兆3千億円)の時価総額に匹敵する。米国企業ではパソコン大手のヒューレット・パッカード(HP)とデルの時価総額を合計した規模だ。

昨年9月にはiPhone5が好調に売れ、株価は700ドルまで上昇したからはじけたバブルの大きさは凄い規模になり、時価総額ではついにエクソンモービルに世界首位を譲った(注)。私はアップルのバブルが弾けたら米国株式市場は大きな影響を受けると思ったが、米国の株価は順調にリーマンショック前までに回復している。米国経済の懐の深さと力強さを感じた。
注、25日午後の取引でアップル株は2.7%安の約438ドル、エクソン株は0.3%高の91.59ドルをつけた。この時点の時価総額はアップルが約4114億ドル、エクソンが4176億ドルとなり、首位が逆転した

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