行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

キャディの力

2015-08-10 18:01:49 | Weblog

昨日の女子プロゴルフの戦い、33歳のベテラン?西山ゆかりが初優勝を成し遂げた。この大会で多くのゴルファーが師と仰ぐ芹澤プロがキャディを担ぐというので話題にはなっていたがまさか優勝するとは誰も予想しなかっただろう。優勝賞金が女子の大会にしては1620万と高く、副賞はフォルクスワーゲンとあってシン・ジエなど世界レベルの強豪が参加したからだ。

日本の女子プロゴルフには高校生の実力アマも参加し、若い日本の選手が台頭、それに韓国のトッププロが加わり、華やかさも有るが毎試合ここのところ接戦となっている。その中でも韓国のイ・ボミは安定した力で今年度の賞金女王は確実だ。その原動力はキャディ清水重憲のコースでの読みが傑出しており、プラスロボットのごとくきっちりと打つイ・ボミの実力のなせるわざということは有名だった。

そのイ・ボミやシン・ジエを抑え、プレーオフで若手の実力派鈴木愛を破って西山は優勝を勝ち取った。師の芹澤は西山の正確なショットが有れば、優勝争いが可能、事実過去二回最終組で回っている。しかし、優勝への地図が描けてないと弟子のためにキャディをかってでて、3日間地図を示しながらまさにマンツーマンで指導をしながらラウンドした。もちろん精神的な支えが安心感を呼びショットの安定性を増したことは間違いない。

キャディの力をまざまざと見せつけた大会であった。これから芹澤プロ以外のキャディで優勝を勝ち取ることでプロフェッショナルとしての西山の真価が問われる。

松山を初め、男子プロも米国では当たり前、優秀なキャディをスカウトしたらどうだろうか。

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サウンド・オブ・ミュージックのもう一つの見方

2015-08-08 23:44:03 | Weblog

明日から新しい演出と俳優でサウンド・オブ・ミュージックが劇団四季で上演される。定番中の定番のミュージカルであるが、その素晴らしい音楽と明るい子供たちの存在でいつ見ても楽しいので、世界中で愛されている作品だ。姪の久居史子が出演するというので、公演に先だち今日はゲネプロを鑑賞させて貰った。

このところ、戦後70年で次から次と新しい映像を含む資料がNHKスペシャルなどで公開され、自分自身全く知らなかったことを今年も発見し、ややショックを受けたこともあって今日のサウンド・オブ・ミュージックを見て、マリアとトラップ大佐のロマンスを含む家族愛以外のところに注目した。

時代はナチスドイツが台頭し、オーストリアを併合する1938年で、オーストリア海軍のトラップ大佐をナチス海軍に引き入れようとする。オーストリアの国民は皆、ナチスに協力するか財産没収を覚悟で協力しないかの選択を迫られる。誇り高いトラップ大佐はオーストリア人を貫き、ナチスへの協力を拒否し、広大な屋敷や領地を捨ててスイスへ妻となったマリアと子供たちを連れて逃れる。ナチスが迫る中、ザルツブルクでの合唱祭、家族全員で祖国を気高く謳ったエーデルワイスを歌い、ザルツブルク市民に別れを告げるところが山場だ。

このミュージカルは亡命先の米国でマリアが書いた自叙伝を脚色したもので、愛国心と反戦を訴えているところに注目した。

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TPPとバター不足

2015-08-06 21:53:56 | Weblog

各国閣僚がマウイ島まで行ってまとめられなかったTPP,この1年何をしてきたのかあきれてしまう。税金の無駄使いとしか言いようが無い。乳製品で頑張ったニュージーランドや、ジュネリック薬品を手軽に(発明から短期間で)使わせてほしいといった途上国が悪いといったコメントが流れ、米国ではニュージーランド外しまで主張する人もいる。そもそもシンガポールとニュージーランドが始めたTPP、日米の後発参加国が妥協しなかった方が悪い。

日本の場合、内閣府が2011年10月に試算したところでは、TPPによるGDP押し上げ効果は、10年間で0.5%(2.7兆円)程度だ。年平均でいえば、2700億円程度。TPPが成功してもしなくてもあまり我々庶民にはほとんど影響ない。それよりインバウンドの年間2兆円をこえる経済効果の方がはるかに大きい。

もっと切実なのは世界で有り余ってるバター、欧州では山ほど余っているのに日本ではス-パーの店頭からバターが消え、入ったと聞いては買いに行く。洋菓子屋は商売ができない状態を心配している。しかも値段は国際相場の4倍もする。今時の話とは思えないことが日本で起きてる不思議。TPP以前にこちらの方を解決して貰いたい。欧州土産にフランスの塩バターを頼まれることがないように。

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安全保障関連法案に反対する高校生が渋谷でデモ

2015-08-04 22:50:31 | Weblog

8月15日が近づき、国民の関心が安保関連法案に高まる中、政治には無関心だといわれて久しい高校生が何と5000人も集まり、渋谷で反対デモ行進をしたというニュースが目を引いた。戦争になれば真っ先に戦場にかり出される若者がようやく目覚めた感じだ。選挙権が18歳に下げられる中で、高校生も自分らしい言葉で意思表示したいとSNSを通じて集まったことを見ても、何らかの政党や平和団体の誘いというより、スマホを通じて自発的に集まったグローバルな傾向だ。「戦争に行くのは嫌だ」という率直な訴えはどんな言葉より強い。

この若者の意思表示にとんでもない反応を示した国会議員がいる。滋賀県選出の自民党武藤貴也衆議員(36)で、ツイッターで「戦争に行きたくないという極端な利己的考え」と批判した。調べてみると彼は「基本的人権の尊重」という思想によって「滅私奉公」の概念は破壊されてしまったとしており、「基本的人権の尊重」という言葉の根底には、身勝手な「個人主義」が存在していると基本的人権を否定しているのだ。日本国憲法の基本を否定しているわけだから法的安定性など歯牙にもかけないだろう。先の戦争では赤紙一枚で蒐集され「滅私奉公」と消耗品のごとく戦場に散った大勢の若者がいる。どう思っているのだろうか。滋賀県の有権者はこういう人物を選んだことを恥じるべきだ。

自民党の国会議員はツイッターで若者の訴えに丁寧に答えるべきで、ブログやメルマガで安全保障関連法案が日本の平和に如何に役に立つかということを主張している自民党議員(例えば逢沢一郎)がいるが、武藤議員のような驚くべき時代錯誤発言でそれらの努力は水泡に帰す。

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昭島のくじら祭り、クリケット登場

2015-08-02 22:30:21 | Weblog

多摩川の河原でくじらの化石が発見されて「あきしまくじら」と命名された。それ以来全市挙げてのイヴェントくじら祭りが昨日今日と行われ、ヴォランティア組織として昭島ロータリークラブは毎年子供向けのイヴェントを行っている。今年は昭島市が特に力を入れているクリケットのミニ体験を会場で行い、クリケットに馴染んで貰うことにした。このイベントは私が担当したが、実際のゲームはクリケット協会の方にお願いした。

市内4小学校で体育にクリケットを取り入れているので、小学生を対象と考えていたが、実際には初めて見るクリケットに未就学児童と女の子が興味を示して積極的に参加したのは意外だった。写真の子は昨日も今日もやって来て7回もチャレンジした。左がキャッチング右がバッティング

 

市内をパレードするメインイベント、中心は巨大なくじら、会場に到達すると子供たちが中に入って遊ぶ。今年のパレードでは和太鼓が多く参加し盛り上げた

会場のステージでは各種のダンスが老若男女によって行われた

昨日の夢花火、30分間で2000発と規模は小さいが、打ち上げる高度が他の花火イベントと違い低いので、迫力はかなりのものだ

会場イベントの最後は最近」メジャーデビューしたプラチナリズムのライブだった

 

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