宮島杓子の由来は
1800年 寛政の頃 神泉寺の僧・誓真という人が
弁財天の夢を見て その奏でる琵琶の形の美しい線から杓子を考察し
御山の神木を使って作ることを島の人々に教えたそうだ。
この神木の杓子で御飯をいただけば
ご神徳を蒙り 福運を招くという 誓真上人の高徳とともに
宮島杓子の名声は世に広く伝わった。
今は その伝統を生かして
各種の調理杓子や お玉杓子などが 作られ売られているが
日清・日露戦争時に「敵をめしとる(飯取る)」という意味から
また現在では「幸運をめしとる」などの縁起物として土産品になっている。
表参道商店街の一角には「世界一大きい宮島の大杓子」が
杓子発祥の地である 宮島のシンボルとして 展示されている。
その長さ 7.7m 最大幅 2.7m 重さ 2.5トンあるそうだ。