広島空港内に「筆ハ道具ナリ」の看板があった。
よく耳にする「熊野の筆」というから 伊勢の熊野かと思ったが
広島県安芸郡にある熊野町で
広島市から東南へ約12km 呉市に接している。
熊野の筆づくりは 江戸時代の末に始まり
今は 全国生産80%以上を占めて「筆の都」として
町のキャッチフレーズにもしている。
筆の形も多くの種類があり 柄の色や長さ 毛質の違いなどさまざまだが
近年は 化粧道具の筆として見直され 女性に人気が出て
日本にとどまらず 世界の最高品質として 大いに売れているとか。
因みに 筆を作る工程は70以上もあって
そのほとんどが手作りだそうだ。
その筆先(穂首)の材料も
馬 タヌキ イタチ 鹿 山羊などの毛が使われるが
毛の性質を読み取り 筆にすることは機械化できず
長年の経験と技術をもつ熟練した職人の勘が必要になるという。
“母の日”も近い プレゼントに一ついかがでしょうか。