あかない日記

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哲学者 串田孫一

2021-07-08 | 人物忌


7月8日は
 哲学者 串田孫一が亡くなった日。


串田孫一の旧居跡が
 千代田区三番町にある。


説明文には

哲学者・串田孫一(1915~2005)は
人生、山、植物などのテーマで
エッセイなどを残した。

昭和13年(1938)から数年間ここに住んだ。

 

串田は

1915(T4)年
 東京市芝区生まれる。

 駿河台や永田町や一番町に育つ。
1935(S10)年
 東京高等学校(旧制)文科丙類卒業

1938(S13)年 
 東京帝国大学文学部哲学科卒

 中学時代から登山を始めた。
1938)S13)年
 処女短編集「白椿」を刊行、
 戦前は上智大学で教鞭をとる。

1946(S21)年
 「永遠の沈黙 パスカル小論」を上梓
 「歴程」同人となる。

 旧制東京高等学校で教鞭をとる。
1955(S30)年 
 最初の山の本「若き日の山」を上梓

1958(S33)年 
 尾崎喜八(1892-1974)らと
 山の文芸誌」アルプ」を創刊
   1983(S58)年に終刊するまで
   責任編集者を務めた。

   また矢内原伊作(1918-1989)や
   宇佐見英治(1918-2002)らが

   創刊した文芸誌「同時代」にも
   同人として参加。 
  東京外国語大学教授(~1965・S40年)
1965(S40)年~1994(H6))年
 FMラジオ番組「音楽の絵本」で
 パーソナリティを務めた。

 初見靖一の筆名をもつ。
1980(S55)年
 紫綬褒章受章
2005(H17)年 
 老衰のため東京都小金井市の
 自宅にて死去 89歳


著作は 山岳文学、画集、小説、
人生論、哲学書、翻訳など多岐にわたる。


・詩集「羊飼の時計」(1953)

・山にまつわる思想、思索などを
 平易な文章で綴った
 随想集「山のパンセ」
 (1957)などが主著。


*「パンセ」は
フランスの哲学者パスカルの遺稿集。
「瞑想録」ともいう1670年刊。
人間性のもつ矛盾を鋭く指摘し
その唯一の解決を
キリスト教のうちに求めた作品。

特に“人間は考える葦である”の言葉が有名