千代田区内には「マチ」と呼ぶ4町名ある
先に「街区表示」
について触れたが
都内においても
「マチ」と「チョウ」と
呼ぶ町名が混在している。
この違いはどこにあるのか?
「江戸・東京の地理と地名」
(鈴木里生)によれば
江戸時代から入交り
“都市問題” になっていた。
江戸初期の町人居住地である町地は、
京や大阪と同じくマチと呼ばれた。
幕藩体制になって
江戸の町地は 必ず「チョウ」と
呼ぶ方針になっている。
同時に町をマチと呼ぶ場合は
下級幕臣の組屋敷などを
その組名をつけて呼ぶなどに限られた。
(現存名では 納戸町・払方町など)
1872(明治5)年 廃藩置県と
戸籍法実施の準備のため、
それまで町名がなかった
旧武家地にも町名がつけられ、
多数のマチ、チョウが誕生した。
その後 関東大震災後の
土地区画整理により
混合は さらに強まった。
そして 1962(昭和37)年の
「住居表示に関する法律」により
東京の町名から
町の文字が大幅に減少した。
法律の施行が進む中で
旧町名に戻す運動もあるが
現在 都内23区で
「マチ」と呼ぶ町名を調べてみた。
「マチ」のある区は12区ある。
一番多い区は 新宿区で
町名 154ある中 27町名ある。
次いで
5町名:練馬区, 足立区, 江戸川区
4町名:千代田区, 大田区, 北区
3町名:世田谷区 , 葛飾区
1町名:中央区, 品川区 , 板橋区
全くゼロは 11区であった。
なお 地方自治法には
「従来の名称」とあり
従来からその土地で
呼んでいる名称を尊重して
暗黙のルールとしているようだ。
「神田・・・」とある中で
「マチ」と呼ぶ 2町名 他は「チョウ」
新宿区内「マチ」と呼ぶ27町名の中の
二つ「なんどまち」と「はらいかたまち」
練馬区内 5町名の中の一つ
*余談:
「町」と「街」の違いは
商店やビルが立ち並ぶ
にぎやかな道筋を「街」と呼び
それ以外は「町」という。
*参考:
「マチ」と「チョウ」の日本の町
→ 勢力地図
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