千代田区の五味坂
新宿区市ヶ谷 長延寺谷の「芥坂」
前回「ごみゼロの日」に
触れましたが
東京の町では
”ゴミ” と名の付く坂が存在する。
千代田区に「五味坂」
(一番町と三番町の堺)
新宿区には「芥坂」が三か所
(長延寺谷・築土八幡町・箪笥町)
これらの坂から
江戸の生活の一端が伺える。
ゴミ坂の名由来については
諸説ある。
雨が降ると流されたゴミが
溜まるからゴミ坂とか
坂道は谷へ通じることが多く
その谷が人目の付かない
ゴミ捨て場化し
そこに通じる坂であるからとも。
「ごみ」という名前から
「芥坂(ごみざか)」や
「埃坂(ごみざか)」の字をあてたり
その意味から「ハキダメ坂」と
呼んだりしている。
江戸時代でも 生活がある以上
ゴミの処理は大変であったようだ。
大名や旗本御家人は
自分の敷地内で処理していたが
町人は 人目の付かない場所に
捨てることになるが
明暦時代からは
ゴミの不法投棄を禁止し
「全てのゴミは 隅田川河口の
永代島に捨てる」の御触れがあり
町内会が責任(負担)をもって
処理することになり
定期的に船着き場まで運び
あとは幕府が運び
埋め立てに使われていた。
一方 物資の乏しさから
古着 紙屑 壊れたもの 等を
不用品の回収と再利用するなど
リサイクル業者が活躍し
埋め立て用のゴミは
最小限になっていたようだ。
1900(明治33)年になって
「汚物掃除法」が施行され
本格的な清掃行政が始まった。
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