銀山街道を下っていくと
左手に 「豊栄神社」の石塔が建っている。
豊栄の名にしては少々寂しさが漂うが
ご祭神は 戦国時代石見銀山を14年間領有した安芸国郡山城主元就。
今NHKの「花燃ゆ」が放映されているが
この大森も 幕末の嵐が吹き荒れ
1865(慶応元)年5月 幕府は再度の長州攻めを開始し
翌6月には 長州軍が浜田を手中にし
さらに銀山領へと迫った。
これに驚いた当時の代官は7月に
地役人を引き連れで倉敷へ逃亡してしまった。
これにより 約2世紀半 57代の奉行・代官による
銀山の幕府支配は終わり
その4日後には長州軍が大森に進軍してきている。
その長州軍の隊士が浄財を募り境内地を整備したともいう。
1867(慶応3)年 徳川幕府は崩壊した。
翌年廃藩置県により「大森県」が誕生し 代官所跡に県庁が置かれた。
その後大森県は、1870(明治3)年に浜田県となった後
島根県に編入されている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます