アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

テンポの謎-シベリウス「踊り」の場合

2011年01月07日 | ピアノ
Web発表会で弾いたシベリウス「踊り」は、私にしてはめずらしく、というかたぶん「初」で、音源を聞かずに楽譜だけを見て弾いたものだった。

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レッスンも受けてないわけだから、まったくの独力…またの名を「ひとりよがり」。というわけで、upしてしまってから、他の人の演奏を探したが、YouTubeでは見つからず、アマゾンで見つけたCDをクリック。それにしても相当マイナーな曲ですねぇ。全音で楽譜が出ているというのに。

それで、プロの演奏をさてどんなだろうと思ってどきどきして聞いてみると…えぇっ(o_o)

まったく、別物。超速。なにしろ、私の演奏が2分9秒かかっているのに対して、この演奏は56秒!!でしたよ。半分かかってない。

私の演奏を聞いた方は、ゆったりとした村人の踊り的なものを想像したと思うんですが…そして、それはそれで違和感ないというか、そういうものかなと思って聞けば変でない(たぶん)。私も、お指の都合があって遅くしたとか、そういうことがまったくないといえば嘘になるとしても、もっと速くすべきだと思ったら少なくともその方面で努力しますが、そういうふうに思わなかったわけです。

私が買ったCDは、渡邉規久雄さんという方の演奏で、特にフィンランド音楽に造詣が深いんだって。

だからまぁもちろんそちらが「正解」なんでしょうけど、とにかく渡邉さんの演奏は、それに合わせて踊るというのは考えられない音楽になっている。

私が驚愕して、よしぞうに「聞いてみて~すごく速いんだよ」といったら、よしぞうは「それって(ぶっ速い舞曲って)何か楽しいの??」と言って聞き、聞き終わると「ショパンのワルツとかそういう??」といっていた。つまり、ショパンのワルツも、踊りそのものではなくて、もっとなんというか…器楽曲として洗練された、いわば抽象化されたノリでしょう。

そう、とにかく別物なのね。私が思い浮かべたのは、素朴な踊りの風景そのもの。渡邉さんのは、器楽曲として追究したもの。

ところで、速度記号はどうなってるかというと…ほら、ふつう、曲の頭のところに「Andante」とか書いてあるところね…この曲の場合、「Con moto」と書いてあるだけ。具体的な速さ指定ではなく、動きがあるように、ということ。動きっていってもいろいろだよね。

シベリウスさんは、どんな速さを頭の中で描いていたのだろうか?

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コメント (10)
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