アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

不純な学科選び(メシの種育て)

2011年06月22日 | 中学生活
大学に入るとき、すでに自分の専門としたい分野について明確なイメージを持っているという人もいるだろうけど、たぶんそんなに多くはないだろう。

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だから、あまり細かく選ばなくてよくて、三年になるときに改めて学部学科に分かれていくシステムは、まぁありがたいっちゃありがたい。それだけに、一・二年の間は高校の延長みたいに遊んでしまいがちって話もあるけど…

しかし私の場合、大学に入ってから考えて選んだというわけではなくて、なんと!! 大学受験の際に願書に書いた学科にほんとうに進学したのだ。意外でしょ??(^^)

ちなみに、願書にいちおう学科を書くことについてはどんな意味があるのかよくわからない。それにしばられる仕組みではまったくなく、おそらくは違う学科に行った人がかなりの率を占めるだろう。なにしろ、理学部物理学科みたいなところになると、そんなにたくさん物理学科にいくわけがないだろ的な人数が書くらしいし…もちろん、現実に大学の数学だの物理だのを学ぶうちに、高校で物理が得意なことと、大学で物理を専攻することのギャップに気づくから、別に進振りのときにはそんな人数が殺到するわけじゃない。

私が書いた学科は、教養学部基礎科学科第二というところで、当時新設、できたてほやほやの学科だった。なんでそんなニッチなところを高校生のうちに思いついたかというと、理系には行きたいけれど、なるべく数学のいらないところで(!) かつ、実験がハードじゃないところということで本気で厳選したからだ(注: ふつー、そんなところはない)。

私にとっては、大学に行ってよき伴侶を見つけたいというのが目的だったので、職業意識はまったくなかった。こんなぬるい理由で学科を選んだら就職できないんじゃないかって、今だったら当然思うよねぇ…でも私にはそんな発想はなかったし、親もそんな私に対してまったく疑問をさしはさむことはなかった。

実際その学科で、よしぞうに会ったんだから目的は果たした(^^) それにそのときは考えなかったけれど、会ったのがよしぞうだったからこそ、就職し、しかも子どもを産んで産んでまた産んでからも長く仕事を続けられたわけで、まさに「メシの種育ては学科選びだった」といってもいい。あ?? ノロケに聞こえました??(^^;;

この新設の謎の学科は、「システムを科学する」というのが触れ込みで、なんでも、既存な学問領域でずばっと解決できないような、複雑にひっからまってどうかしちゃうような課題を扱うって話だった。だからこの学科を作るために集まった先生はほんとうに多彩で、数学・物理・化学・生物・地学の各分野の先生がいたし、そのほかの各応用分野の先生もいた。

先生は、「○○システム学」のような授業をそれぞれ受け持ち、その先生が考える「システムとは何か」という話をして去っていく。それは、それぞれの先生の専門分野からみたシステムの話ではあるけど、システムというものの全体像を誰かが教えてくれるわけではない。そんな専門家はいなかったんだからね。

我々学生は、その混迷の中から各人の好みで分野を選択すればよく、ま、なんかシステムっぽいものならなんでもよかった。それで、人によってはあちこちの島にコケを採集しにいっていたり、コンピューターの前に座りっきりだったり、科学政策の研究をしていたりするわけ。

この学科を出ると、どんな職業につくことができるのか、私にはわかっていなかったし、ひょっとしたら先生方だってそんな明確なイメージは持っていなかったかもしれない。なにしろ、薬学部を出ましたといったようなはっきりした「手に職」はないんだから…

でも、科学全般にわたっていろんな話を聞いたことがあり、いろんなものを触ったことがあり、そして「あちら立てればこちらが立たず」みたいな「何か」を扱って格闘して、無理やり研究としてまとめた経験があるわけだから、まぁぶっちゃけどんな分野にいっても、自分の視点から切り込めばなんか仕事にはなる。誰かがもっともらしい話をしたらどこが「ダウト」なのか見つけるのがうまいし、自分がもっともらしい話をするのも得意だし(^^;; 何かの中から改善のツボを見つけるのも慣れてるし。組織の中で仕事をするなら向いているかなぁって思います。

しかしそれも何も、あとからようやく思い立った話ではあるけど…

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コメント (12)
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