アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ベーゼンの響きに包まれ極上のひととき

2012年03月26日 | ピアノ
昨日は、shukuさん、とーるさんが弾くコンサートを聞きにいった。

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場所は、「ベートーヴェンを"読む"-32のピアノソナタ」(チャールズ・ローゼン著、道出版)の監修をした、土田先生のお宅である。つまり、この本の出版記念を兼ねたコンサート。

そこまではいいとして、なんでもそのあと、晩御飯がごちそうになれるという話で、でも二十数人がいっぺんに、一般のお宅で?? どんな形になるのか、想像がつかなかった。

土田先生宅のリビングは、二間を続けられるような間取りで、二十いくつかの椅子がずらりと並べられていた。ピアノは、ベーゼンドルファーのグランド、壁一面に作りつけられた本棚にある本の多彩さが目を引く。

楽譜やその他音楽関連はたくさんおさまっているのだが、俳句、茶、著作権法・特許法やら…

とーるさんが弾いたプログラムは、お得意のスクリャービンを挟んで、その前にプーランク、その後にドビュッシーとショパンという構成。私は、手がばっちり見える「ガン見席」にいたのだが、とーるさんが弾いているとなんかグランドピアノが寸足らずに見える。特に鍵盤はとってもちっこくみえる(^^;;

ラストのショパン幻想曲みたいな、和音ばんばんある曲も余裕でつかんでいくが(あの角度がオクターブになるってのが信じられない)、そういう強い音のところもいいけど、「月の光」とかで繊細な音を並べていくときのとーるさんが好き♪

ベーゼンといってもいろいろあるだろうけど、このベーゼンはなかなか状態がよいようで、ほんとにすばらしい響き。

とーるさんの演奏が済んで休憩になると、なぜかビールが振舞われる。これはshukuさんの希望により…リラックスして聞いてほしいってことかな。

shukuさんのプログラムは、吉松隆から始まって、グラナドス、モンポウ、アルベニス、ファリャ、つまり今回のテーマはスペイン? と来て、ファリャの「クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌」からつながってラストはドビュッシーの版画。

客席があんまり間近なので、とーるさんはやや硬くなっている印象だったけど、shukuさんはゆったりとトークを挟みながら余裕で演奏。アルコール投入の効果もあるかも(shukuさんは飲んでないけど)。

ところで、私はふだんビールを飲まない。ほとんどがワイン、でなければ梅酒か、何かカクテルとか。ビールは飲んでも別においしいと思ったことがないのだが、ここでいただいたビールはなんだかとってもおいしかった。部屋全体、集った人全体から発せられるオーラがなんというか心地よくて、とても気持ちよく飲めちゃうのである。ただものではない。この部屋。

それで、コンサートが終わってごはん、これは椅子を全部片付けて、座布団とお膳をぺたぺたと並べて始まった。どん、と魚が出てきたところで一見してこれはプロ仕様…趣味の料理とかそんなものではない。なんでも、先生のだんな様は料亭をやってた人で、じゃあどんな接点があったのかというと、出会いは「俳句」で、先生いわく「餌付けされた」んだとか。

いやこりゃ餌付けされるわ(o_o) 白和え、ごま和え、ぶり大根、そのなにげない一品一品が、趣のある器に、ざっくり盛られているだけで様になり、それがまたいちいちめちゃおいしいのだ。きんぴらとかもう、これがきんぴらなら私が作ってるのは何??

それで、ビールよりさらに、ほとんど飲むことがない日本酒。勧められるまま飲んでみたらばこれが!! とてもやさしい味でおいしいのだ。料理とも合うね。ということでそこからは日本酒オンリーで。 極ウマ、しあわせ~

みんなおんなじ気持ちらしく(^^) 部屋全体から、しあわせ~オーラが漂っている。

座がこなれたところで、自己紹介を一周。出演者と、それから先生ご夫婦の活躍の場の多彩さを反映して、集まった人々も妙にバラエティー豊かで、なにやら濃いぃ雰囲気。出版関係、翻訳関係、法律、占い(!)、とーるさんの整骨院に通ってる人やら、もちろんミクシーピアノサークル系の人はバックグラウンドさまざまだけど。

なにしろ、それぞれ長めにしゃべったから自己紹介一周といっても長かったのだが、それがもう、一瞬一瞬エキサイティングで聞いてて飽きないってほどの自己紹介だったのだ。こんな体験滅多にないよ。

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コメント (9)
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