アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

プロ棋士にコンピュータが勝ったら

2012年03月11日 | 生活
…将棋への興味って薄れる人が多いのだろうか??

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どうせどんな人だってコンピュータには勝てないんだよね、と思ったら、
(1) ヘボ同士で指す将棋というゲームの魅力が減るかどうか
(2) プロ同士がぎりぎりの勝負をする将棋を観戦する楽しみが減るかどうか。

新鮮なネタじゃないので恐縮だけど(今日たまたま、紙類の整理をしていて週刊将棋が出てきただけ。)、プロ棋士とコンピュータが戦う「第一回将棋電王戦」というのがあって、そこではコンピュータ側が勝ってしまった。もっとも、プロ側というのが、現役プロ棋士ではなくて、名人経験があるとはいえ、引退棋士の米長というところが微妙なのだけれども。

というか、現役プロ棋士が負けるとシャレにならないから、というので微妙な線を狙ったんだろう。もっとも、「負けてもいいように」などという半端な気持ちではもちろんなく、米長は当然勝つつもりだった、と思われる。

練習用にプレマッチもやった米長、そのとき採用したのは「6二玉」という、定跡にない力戦形。コンピュータが調整してあったり、知ってたり(?)するところを、熟練の技で外して勝機を見出そうということで、やや姑息な感じはしないでもないが、勝つためにはよい選択なのだろうと思う。でも、それで結局プレマッチ負けちゃったので、そのときの米長コメントは「本番は(6二玉)ではなく、3四歩か8四歩」と宣言していたそうだが…それで電王戦本番でもやっぱり「6二玉」。この間、どういう心の動きがあったのか…

もちろん、相手はコンピュータだから、「コイツ、自分で言っといてなんだよ」とかヘソを曲げることもなく、淡々と局面は進んで。

途中、コンピュータ側が手詰まりになって無意味手を続けていたあたりでは、さすがに米長優勢だったのだと思う。力戦形が成功していて、さすがこの点は百戦錬磨の米長さんである。しかしその後、駒がぶつかってからがいけなくて、優勢になる手順を逃してしまった。局後、米長のコメントは「人間相手ならそう指したが、安全にと本譜を選んだ」と、いいわけがましいわりにいいわけになってなくてなんとなく情けない。

そしてその後さらに致命的なミスもあって、どうにもならなくなってしまった。

これを見てのたいていの将棋ファンの思ったことはたぶん「ま、まだ羽生なら負けないのかな??」

…けど、ここまでの将棋プログラムの急な進歩を思えば、この先、私の目の黒いうちに、トップ棋士ですらコンピュータに負ける世の中は来るのかもしれない、いや、たぶん来るんだろうな。

そのとき、あなたならどうですか? 将棋への興味が色あせますか?

私は…んー…どちらともいえない。別にその事実をもって即、どうということはないと思う。コンピュータはコンピュータ、人は人。人は人として魅力的な戦いを見せてくれればそれでいい。私は観賞して楽しむだけなので。

つまり、なんというか、プロ棋士がコンピュータに負けたらかっこわるいとは思わない。けど、もし、コンピュータを研究に使うという選択肢が生まれたことで、プロ棋士同士の勝負のドラマが変質するようなことがあれば、ファンでい続けるかどうかはわからない。あるいはむしろ、いろんな演出により、新しい楽しみ方が生まれるということも考えられるけど。

だから、これから、プロ棋界として、コンピュータの扱いをどうしていくのかは、勝負どころなんじゃないかな。米長の今回の対局と、その後の会見遅れと、どたばたした発表内容(「次回のルールが大きく変わりました…」)はちょっとカコワルイ。

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その回の週刊将棋のバトルロイヤル風間の四コマ。
米長「オレに勝ったと思うなよ」
駒操作係「思いませんよ。コンピュータの指示通り駒動かしただけですから」

米長「オレに勝ったと思うなよ」
プログラム製作者「思いませんよ。プログラム作っただけですから」

米長「オレに勝ったと思うなよ」(注: コンピュータに向かって)
プログラム製作者「思いませんよ。機械ですから」

米長「じゃ、私、負けてないじゃん」

あまりに傑作で、だから次の週刊将棋が来ても捨てないで取ってあったのだった。それにしても、バトルロイヤル風間って、何を書いても許されるのね(^^;;
コメント (6)
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