アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

音楽的に間違ってる!?

2014年05月15日 | ピアノ
先日、知人のうち何人かが聞きに行ったコンサートがあって、そこでのあるプロのピアノ演奏が衝撃的なものだったようだ。

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始まるなり帰りたくなった、ありえない演奏、中には具合が悪くなった人も。

なにそれ? そんなことってあり得るの??

いろんなピアノサークルに入ってるから、(自分のことを棚に上げて)下手な演奏なら山ほど聞く機会があるが、それで別に気持ち悪くなったりはしないし、下手は下手でもしみじみ「いい演奏」「楽しい演奏」「気持ちいい演奏」というのはあるものだ。

前に、アマプロ混じって弾くコンサートを聞きに行ったら、何曲も演奏された中で、プロの模範演奏だけどうしょもなかったということならあった。それは、ショパンのワルツかなんか、とても有名な小品をいくつか弾いてたんだけど、「まー適当に馴染みのありそうな曲弾いてやりゃいいでしょ」みたいな感じで、曲に対する愛も観客に対する誠意もない。ま、はっきりいってうまくもなかったしね(暴)

けど今回のはそれとは違うタイプだったらしい。なんというか、「下手」というくくりではないし、気迫の演奏ではあったようなので。

それで、怖いもの見たさというか、興味を持って、検索してみたところ、YouTubeの演奏があって(その日の演奏ではないが)その人の演奏を聞くことができた。こっこれは…(o_o)

何度もいろんな演奏を聞いたことがある有名曲なんだけど、それがぐわーんとゆがんでいる。遅いところはまぁまぁふつうのテンポなんだけど、速いところはありえないほど速く高密度で暴走していき、その伸び縮みというかうねりがもうぐわんぐわん。

何がしたいんだ?? 音楽って何だっけ?? くらんくらん。はてさて。

これは、生で聞いたらすごい「迫力」だろうなぁ。具合の悪くなった人、ご愁傷様でした。

こんな演奏は、聞きたくない、ということで、仲間うちでは意見の一致を見たようだけれど、そして私も力いっぱい同意するんだけど、これは、「公理」というか、「公共性」(?)のある判断なのだろうか。つまり、好みの問題、個性の違い、そういうものはまるっと認めるとしても、ここから先は音楽として間違ってますよという線引きはできるのだろうか。

その線引きが人によって多少ずれることはあるにしても、とにかくどこかに線は引けて、明らかにそこからはみ出ているというものはある、というふうになんとなく思っていたんだけれど(理屈は特になく)、そうではないんだろうか??

だってね、私が思うような、「漠然とした線引き」というものがもしほんとにあるとしたら、この人のは、完全にアウトだけれど、それでもそれを認める人がいて(しかもたくさん、とか、権威のある人が、とか)だから現にプロとして活躍しているわけでしょう。

この演奏を聞いて、「グワシ、とつかまれて引きずりまわされるような迫力と感動がたまらない」と賞賛する人がいればそれも音楽、なんでしょうか。なんだか納得いかない。

ところでじゃあ、私が思っていた「漠然とした線引き」って何? って言われると…

んー

聞いてて気持ちいいカンジ、とか?

いやーこれじゃ他人を説得することはできませんね。

クラシック音楽だから、「楽譜に書いてあるとおりに弾けている」ということ?? でも、ふだん音楽聞くときに楽譜チェックして聞いてるわけじゃないし、それでもこれはアリとかナシとか思うんだもんなーちょっと違うかな。第一、くだんの演奏は、お指がたいそう回っていたので、相当「楽譜どおり」の音符が並んでいたと思うし、テンポの伸び縮みはあるけどそのどこまでならよくてどこからはNGとか…

なんかもやもや…

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コメント (18)
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