アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「好みの問題」の範囲

2014年05月18日 | ピアノ
「音楽的に間違ってる!?」の記事を書いたら、いくつか「それでそのYouTubeのリンク送って」というメールもらったりとかして、

   にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←自分が好きなものだけ聞いてりゃいいことではあるけど

まぁ…
そりゃそうですよね。思わせぶりな書き方でほんと申し訳ありません。けどさすがに名前書くわけにもいかないから…
私も、ご本人がどう思って(考えて)弾いてるのかとかすごい興味あるんですけど、これまた一生聞く機会もない(聞くわけにもいかない)からね。

それで、何人かの人にYouTube聞いてもらった感じだと、
・その当日の演奏は、このYouTubeよりかなり極端だったらしい。
・生で聞くインパクトとYouTubeはぜんぜん違う。
という二点からか、「好みじゃないけどこういうのもありなのかも??」くらいの反応が多かったです。

では、誰かの好みではあるのかどうか、というのが次に気になるところですが。

私の「聞いてて気持ちいい感じ?」というのが説得力ないのはまぁともかくとして(笑)

----Shigさんがまとめてくれたように:
音楽の三要素ってのがあるので、

・旋律が美しく歌えていること
・リズムが活き活きとしていること
・和声の変化を感じて活かしていること

が音楽の基礎です。
これにさらに演出法が加わって「いい演奏」になる
----

と、ちょっと具体的にしてみても、

・これが「音楽の基礎」だと認めてくれない人がいたり、
・くだんの演奏がこれにかなっていると判断する人がいれば、

結局のところ、ある演奏を「音楽として間違っている」として合意に達する(公共性を持つ)という話はすっごく難しいんじゃなかろうかと。

ここから先につっこんでいくほど私は音楽に詳しくないのですが、ここまで来ちゃったからには個人的な意見を書きます。

たとえば、「好みの問題」って話がありますよね。

ここでショパンソナタ第三番の終楽章の演奏で
辻井伸行
ランラン
だったら、あなたどっちが好きですか?

私は両方好きなんですが、ランランの演奏を聴きながら、「うわーここまでやるんだ」ってウケてたりしました。くどいくらいの間の取り方、ルバート、ノンペダルに近い部分の作り方とか、よくわかんないけど「標準」「お手本」ではない部分がありますよね。

たぶん、辻井演奏のほうが「これ嫌」って人は少なくて、ランラン演奏は嫌って人がけっこういるはずです。YouTubeなので評価がついてますが、それを見てもざっくりそういう傾向があるように思えます。

でもそれは、辻井のほうが「正解(?)」に近いとかそういう意味ではなく、また、ランランのほうが「個性的」とかそういう意味ですらないと思うんです。そういう感じに、かなり広い範囲が「好みの問題」で囲われると思うんですが…

極端に速さを追求すると、音楽の美しさおもしろさ気持ちよさを盛り込める部分がツブレちゃって、せっかくのショパンがもったいない、とは思うんです。どのくらい速いとツブレるかは、たぶん技術によって大幅に違うんでしょうけど、どこかで限界というものはあって、というか、作曲者が意図していた演出とはとにかく違うものになるでしょう。

なんとなく、ショパンさんが聞いたら、「んーなるほどそれもあるか」と思ってくれるかくれないか、というような(笑)

線はあるのかなと。でも、ショパンが納得しないゾーンにつっこんでいったとしても、それを聞いて楽しむ人がいればそれはまたクラシック音楽とは違う別ジャンルとして…フックト・オン・クラシックみたいに。そういうことはあるとしても。

そういう意味で、線引きというものはやはりあってしかるべきだとは思うんだけど、でも、それは人によってずれる。特に、コンクールの場みたいなところで、全員の合意を追求していくとついつい、「好みの問題」の部分を脇におくため、万人に共有できる、「速くて正確」というようなところへ引きずられていきやすい…のかな、ということをまとまりなく考えたのでした。

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またろうブログについてお知らせ

2014年05月18日 | 高専生活
まったりまたろう成長日記」ブログのほうの更新が一時ストップしていましたが、またぼちぼち不定期更新してますのでお知らせします。

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←○○な子ほどかわいいといいますから

ストップしていたのは、本の原稿をまとめるほうに時間を取られていたからです。えと、つまり、近々、またろう本が出ます。

前に、「アンダンテのだんだんと中受日記」ブログをまとめて「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」という本にしましたが、今回の本はブログのまとめというわけではありません(だって、またろうブログは始めたばっかりだもんね)。

ブログを始める前に書いていたWeb日記、さらに遡って保育園や学童の連絡帳などからまたろうの成長と親・先生の(ときにより空回りする)奮闘を辿りました。それにしても我ながらマメだったらしくて(笑)ほんとに膨大な記録がありました。

今後の「まったりまたろう成長日記」ブログには、本に収まりきらない細かい話を拾っていこうと思います。

今度の本ももちろん、またろうがイラストを描いています。


* * *

それで、現在のまたろうは、大学編入試験の勉強をしなきゃいけないので、ほんとうならイラストなんか頼んでる場合じゃないんですけど、傍から見ているとあまりにもまったり暮らしているもんだから(勉強に使っている時間が非常に短い)、いろいろと頼んでしまいました。

けど、途中でよしぞうに言われて気がついたんですけど、実際の作業量がたいしたことなくて、現状やっている勉強時間と合わせてゆうゆうと生活に収まるはずであるからといって、邪魔にならないとは限らないのです。

「アレをやらないと」「コレもそろそろ片付けないと」…など、漠然とした「やること」が複数、心にかかっていると、そのどれにも手をつけられず、ぼーーっとしてしまうのがまたろう族の習性のひとつだとか(よしぞうも基本的に同じ??)。なので、イラストの締め切りを早く設定し、もう完全に終わらせてしまわなくては勉強のほうも始まらない。勉強のほうがそこそこ進んだら、その日の残りに邪魔にならないくらいのイラスト仕事をつっこもう、なんて浅はかな(←ふつうの考え方ですが)プランは無効だそうです。

そういうこともあるかもしれない、と思って、「今日はとにかく願書を書け~」「今日はとにかくイラストを描け~」というように、一日にはひとつのシンプル項目を掲げてみたら、なるほどちゃんと進みました。勉強になります。

私はほら、逆に、あれとこれとそれと、もひとつこれも、と同時並行多数の事柄を抱えていないと飽きちゃうしやる気が出ないタイプだからね。どうも、調子狂っちゃうのよね。

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はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編 (BOOKS) ←またろうがイラストを描いた本(^^)
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