アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

またろうピアノ最終章に向けて

2014年07月27日 | ピアノ
ピアノを習ったことのある子の率といったら相当のものだと思うが、中学に入るくらいまでにはやめてしまう子が多い。部活とか忙しくなるしね。

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またろうはその、魔の中学時期(?)をはるかに越えて、20歳の今なお習い続けているんだからすごいことだと思う。向き不向きって言葉があるけど、それでいえばまたろうは非常~にピアノに不向きだったんだけどね…

(1) リズム感の壁

習い始めたのはもうすぐ小学生になるというころ。正確にいえばピアノじゃなくてエレクトーンを習ったんだけど、初歩の初歩すぎてあまり違いはない。エレクトーンの発表会というと、パーカッションやら音色やらのデータが入ったフロッピー(当時)を差し込んで演奏するのが定番だったが、またろうだけはそれができずに先生の生伴奏だったので。

つまりどういうことかというと、あらかじめ作ったデータに「合わせる」ということができなかったので、先生が「あっ、来ない」と思うとアドリブで一小節つなぐなどというアクロバティックなことをしながらスリリングな「ぶんぶんぶん」「かっこう」の演奏を実現させたのだ。

当時のまたろうの弾き方というのは、テンポが不安定とかそんな次元をはるかに超え、「いつ次へ行くつもりになるのかが読めない」というレベルで、独特の間があった。ふだんの生活の中で見られた、極端な時間感覚のなさと関係あるのかどうか知らないけれど、まぁたぶんつながっているのではないかと思う。

(2) 時間感覚の壁

でも、演奏が下手だからといって、本人が苦にしないのであれば続ける障害になるわけではない。

ほどなくエレクトーン教室を辞めてしまったのは、どうしても時間どおりに辿り着けなかったからだ。私が「今、家を出てバスに乗ればちょうどいいからね」と電話しても、なぜかそこから悠久の時が流れてしまい、もうレッスン終わって家に着いてるだろうというくらいのときに「音楽教室についた」とかいう調子だったので。

(3) 符号認知の壁・統合動作の壁

それであきらめて教室をやめさせ、しばらく間が空いていたが、家に来てくださる先生にお願いするようになったのが四年生のとき。

先生がレッスンを引き受ける条件として言われたのは「クラビノーバ購入」だった。クラビノーバは、またろうが弾きたいアニソンなどを片手で弾いてデータの伴奏と合わせるのに使うだけでなく、楽譜が読めないまたろうの練習用に、旋律のところを「光るようにして」音を覚えるため大活躍した。クラビノーバは、光で次の鍵盤の位置を教えてくれるときに、「弾くまで待ってくれるモード」と「リズムどおりに進んでいってしまうモード」の両方があって、使い分けて練習することで、リズムどおり進行することも徐々にできるようになってきた。

文字馴染みが悪く漢字も覚えられず、縄跳びなど全身動作の統合には難があったまたろうは、譜面を読み取りつつ左右の手を別々に動かすなんていう芸当は到底できなかったけれど、それでも楽しめるレッスンや演奏のあり方をいつも考えてもらって、二年経ち三年経ち…

転機は中学生のときの「ザナルカンドにて」(FF10)との出会い。これがどうしても弾きたくて「両手で演奏」の壁を乗り越えたんだものね。

ザナルカンドにて

こんなノリの曲にも挑戦するようになり
Other World

…リズムは、良いとはいえないけれど、とにかく小さかったころの「音符と音符の間に悠久の時が流れる」状態から比べると別人といってもいいほどの変貌を遂げた。

その後、簡単なアレンジ方法を習ったり、クラシックもちょこっと弾いてみたりで、現在に至る。

今は、ごく日常的な楽しみの一つとして生活に根付いている感じ。昨日は、「ザナルカンドを四拍子の曲にする」(笑)を試してみたりとか。

続けるってすごいと思う。向き不向きよりもっと大きなこと。

またろうピアノは、諸事情から、今年度で打ち切りになる予定。名残惜しい気持ちもあるけれど、もう大丈夫かなという気もする。


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(今回もイラストはまたろう)

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コメント (8)
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