アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「愛の悲しみ」への遠い道のり

2015年07月20日 | バイオリン
金曜日のレッスンでは、「愛の悲しみ」を見てもらいました。

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誰でも知ってるこの名曲→クライスラー「愛の悲しみ」byパールマン

先日、記事(知らなかった「愛の悲しみ」の真実)にしましたように、この曲、コスパ的には最悪。
めちゃくちゃ凝った弾き方が設定されていて、
それがうまくいったところで(いかないですけど)、小品としてさらりと聞かれてお終い。

うまくいかないと…

音程迷子。リズムぐしゃぐしゃ。こんな美しい、シンプルな曲が、ものすごい謎曲に(^^;;

まぁでも、レッスンで教えてもらって、どう弾くことを想定されているのか「解明」できてよかったです。次に生演奏を聞く機会があったら、一段深く楽しめますよ(^^)

それで、解明しただけで終わらせるつもりだったんですね。

どうせまともに弾けないし、がんばって弾ける範囲で弾いたところで人前で弾ける曲でなし。

でも、ぼちぼち弾いてみてたら、「うーんなるほど」「もうちょっとここをなんとかしたら…こう」とかなんか後を引くというか、未練が出てきて、結局前回レッスンから一番開いたのはこの楽譜、って感じになってました。

せっかく弾いたからレッスンでも見てもらおうってことで持って行ったわけです。

先生は、同じように無謀な挑戦をするレイトスターターの面倒をたくさん見ているので、「愛の悲しみ」の出来が悲惨だからといって怯んだりはしません(笑)

むしろ、先生の予想よりだいぶマシだと思ったらしく…主に、音程のことですね。

1ポジから5ポジを頻繁に行き来して弦を使い分けて演奏していくので、下手をすると今、何の音を弾こうとしているのか解読できないくらいに崩れることがありますが、私は絶対音感はなくともピアノで鍛えた(?)相対音感があるので、バイオリンで出してる実際の音はともかくとして(←指で押さえる精度が悪いから)、頭の中に「この音程を出したいの」というリファレンスがあります。だからそこまで迷宮入りはしないんですね。

ポジ移動が身についてないので、パッと飛んだ先が正しいとも限らないですが、
そこからうにょっとつじつまを合わせにかかります。

で、さらに次の音に行くときは、その無理やり合わせたところから出発するから、「迷子」まで行かずに「ちょこっと音程が決まらなかった」くらいで続けていくことができます。

それでですね、この、無茶なポジ移動が連続するのは、これを常に一発で躊躇なくキメてほしいというわけではないんです。ちょっと違うところから「うにょっ」て行く、その味を狙っているんですね。

そして、飛ぶところにできてしまう「間」というのも、それを自然な流れに取り込むと、「味」になるわけです。

試しに、「愛の悲しみ」を正確な音程とテンポで機械演奏させたら、激つまんない曲になります。

つまり、非常に乱暴な言い方をしますと、弾きにくさから、というと言い過ぎかもしれませんが、弾きにくさのメカニズムと一体となって、豊かな表現が生まれるのですね。

音程をずらすといっても、逆からずらすと悲惨になります。ちゃんと、適切な方向から攻めなくちゃいけません。間をとるといっても、そこには軽さとか、自然な流れとかがなかったら、単につっかえてる演奏ですけど。

先生にアドバイスもらいながら、いろいろ試していくと、「あぁこんな感じ♪」と思える、「愛の悲しみ」らしい瞬間があるんです。ただ、それは安定しないというか再現性がまったくなく、それはもう一曲全体がそれなりにうまくいくには果てしなく練習が必要なんですけど。

先生は「すごくきれいにビブラートかかったところがありましたね~このへんとか。そんな感じで、この音にもかけてください(びしっ)」などと徐々に贅沢をいいつつ、

「今度の発表会では、きーちゃんさんに伴奏してもらってこの曲どうですか」などとついに。

いやいやいや、聞く人が気の毒だからやめとくよ。

というか、「間」の取り方が弓の都合に振り回されて不安定な人の伴奏を、ピアノ側も不慣れとかそれ絶対無理。きーちゃんさんが伴奏するなら先生の伴奏をすべき。私がバイオリンを弾くなら先生に伴奏してもらわないとどうしようもないです。あーでも、やってみたい…気はする…門外不出で(^^;;

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コメント (4)
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