アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

他人に聞く「曲の難易度」はあてにならない

2017年02月25日 | ピアノ
大人再開ピアノの当初、習っていたヤマハの先生はつごう8年間、しかも一回30分のレッスンとはいえ月三回みてもらっていたのだからそれなりに長いお付き合いだったといえる。

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それに、私が好き勝手な無謀曲を次々持っていくのに、丁寧に辛抱強くつきあって、現実的具体的な解決を探ってくれてたんだから、私の技量も隅々までよく知っていてもよさそうなものである。

ところが、その先生は、どうも最後まで、私が何ならできて何はできないのかってとこが結局ピンと来てなかったみたいで、私にとっての曲の難易度ってものが、あまりわかってなかった。というより、どういうわけだか大誤解していたようだ。

私がすんごい思い切って「軍隊ポロネーズ」を持っていこうとすると
「そんなつまんない曲やめなさいよ。英雄ポロネーズにしたら? そのほうがずっといい曲だから」…いやいやいやいや

(発表会で別の大人の生徒さんが弾いた「子犬のワルツ」に言及して)
「まぁ子犬のワルツだからね(アンダンテさんには簡単すぎるというニュアンスで)」
…私、あれぜんぜん弾けないんですが

どうしてそういう具合になるかというと、先生の頭の中にある
「難易度順ものさし」
みたいなスケールでもって、かなり難しい部類に入る曲を私がいろいろと持っていくわけで、
それらの曲がこのくらい弾けるんだったら、それより易しい(←先生のものさし上で)曲であれば
当然もっと弾けるだろう、って推測になるらしい。

そもそも、なんで先生の考える「難易度順ものさし」と私のがぜんぜん合わないかというと、辿ってきたコースの違いというのがたぶん大きい。

物心つく前から行き届いたトレーニングを積んでピアニストになった先生と、
伸び盛りの年齢に一切ピアノの練習をせず大人になって再開した私と(しかもハノンもバッハもツェルニーもやってない)、

それは一本のものさし上で習熟度が大きく異なるっていうだけの話ではなくて、
もうぜんぜんあさっての方向を向いているといってもいい。

何ができるできないというでこぼこの形がまったく違う。
もちろん、そのでこぼこの形は、先生が主に見ている子どもたちともぜんぜん違うわけで。

私が「無謀曲シリーズ(笑)」でショパンバラード三番を見てもらっていたとき、突然先生が、
「もしかして、半音階弾けないの!?」
と心底びっくりしたように言ってたことがあった。えぇ弾けませんが何か

先生にとっちゃ、そんな基本音型はとうの昔に身につけてて自動運転でいけちゃうしろものだからね。そりゃびっくりなんだろう(それよりややこしいと思われる音型のほうがマシに弾けてたり)。
(それとは別に、半音階もろくに弾けない人がバラードに挑戦しようとしていることも驚きだっただろう)

まぁ何がいいたいかというと、でこぼこの形は人それぞれ違うので(特に大人はいろんなバックグラウンドや歴史があるので)、他人のいう難易度順は必ずしも自分には当てはまらないということです。

結局、自分の「手に当てて」みて調べるのが一番確かですよ。

あとね…

初見で弾く場合の難易度ならともかく、何か月もかけて弾けるかどうかということであれば、その曲への「愛」がどのくらいかで結果が大幅に変わってくるので、そういう意味でも自分で判断するしかないですね。

「ピアノ男のソナチネソナタ」ブログのたーちゃんさんが、「今一度、ベートーベンのピアノソナタを募集します!」といっていますが、ついこないだピアノを始めた人が猛練習をしている場合の「でこぼこの形」はそれこそそんじょそこらの…子どものころからずっとやってた人や、子どものころやってて長期ブランクののちにまたやってる大人再開ピアノの人とかとはまったく違っているはずなので、教えてもらった「取り組みやすいソナタ」は相当あてにならないと思ってたほうがいいと思います。

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