アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

もふもふ、恐竜。

2019年07月17日 | 生活
NHKスペシャルで「恐竜超世界」を見て、びっくりしたのが、恐竜のもふもふ!!

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子どものころ、「せいめいのれきし」とか「恐竜のひみつ(学研)」とか好きだったんだけど、そのころの恐竜って、もっとつるぺたっとしてたもんね。冷たい感じ。

元々、始祖鳥という「恐竜から鳥へのなりかけ(?)」の生物の絵は子どものころに見た本にあって、だから恐竜と鳥って近い生き物だというイメージはあったんだけど、そういう羽毛のある恐竜はほんの限られたものであるということで。

ところが近年、でかい恐竜でも羽毛があった、わりといろんな恐竜に羽毛があったという化石が相次いで発掘されたりして、恐竜業界が色めきたっているらしい。

だって、羽毛があったってことは…

もちろん、絵を描くときに、つるぺたからもふもふになる(しかもカラフルに!!)というのは大きなイメチェンだけど、そういう見た目だけの話ではない。

保温できる、恒温動物ということになると、ワニ的な感じから一気に鳥っぽくなってくるわけで。

日向ぼっこしておひさまの暖かさを溜めてようやくのっそり動き出すんじゃなくて、
寒いところでも機敏に動ける。

卵を温められる。子育てもしたかも?

それで、NHKでは、ものすごく美しいCGアニメーションによって、
それこそ見てきたように、賢く俊敏な、もふもふカラフルな恐竜たちが、虫を使って釣りをして魚を食べたり、さらには自分の命を賭して子どもたちを守ったり…

ん?? ここまで微に入り細にわたってわかってんのか、というと、実はそういうわけではなく、

羽毛があったことはまぁ(化石に残ってて)確かなんだろうけど、
色までは化石に残ってるわけじゃないし、
もちろんだけど虫をつかまえて水面に落として魚をおびき寄せたなんてことが化石から読み取れるわけじゃなし、
子どもに狩りの仕方の教育をしていたかどうかまではもちろんわからない。

テレビに出てくる専門家は「~可能性がある」とか、そこそこ慎重な言葉遣いをしてるんだけど、

NHKさんが作ったアニメーションは、根拠のあることとないことがごちゃまぜになってものすごくリアルな、撮影してきたかのようなイキイキしたものに仕上がっていて、見終わると、どこまでが本当だったのかさっぱりわからないようになってる。

ま、楽しいからいいんだけども…

どこまではちゃんと手がかりがあっていってることなのか、やっぱり線引きがわかりながらその先の想像を楽しむほうがいいような気がして、

こんな本を買ってしまった→「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」(川上和人)

これ、恐竜は専門でないという著者が書いている、かるーい読み物本なんだけど、なにしろ恐竜と鳥がめっさ近かったというのが21世紀のトレンドだから、鳥類学者が恐竜を語るのは、まったくの門外漢というわけではなくて、ちょっと意味のあることだ。

つまり、恐竜の学者であれば化石などの直接の根拠を求めて研究するのが本筋だろうけれど、なにせ昔のことなのでわからないことが多い。そこに、現生の動物の中から近い生き物(鳥)の生態とかをからめて想像というか仮説を立てていくわけだから、大いに関係あるのだ。

そうやって「無謀にも」鳥類学者が、恐竜について、ここまではわかってるんだって、へぇ~、ちなみに鳥だとこうこうなので、恐竜にもこんなのがあったら(いたら)おもしろいのにな、ということをあれこれ勝手に展開する本なわけで、これがつまらないはずがない。

で、ほんとにおもしろかったですよこの本は…。

惜しむらくは、これが書かれたのが2012年とのことで、このあとの発見もほんとはいろいろあるはずなので、それを取り込んでもう一回書いてほしいな。

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コメント (2)
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