森下唯氏によるアルカンのCDも今年で五枚目。CD発売のたびにオールアルカンのコンサートがあるわけだが今のところ皆勤…
←来年のアルカンは何かな?
と、今年は「オールアルカン」じゃなかった。ベートーベンとアルカン。
6つのバガテルOp.126とハンマークラヴィーアで、
アルカンエスキスをサンドイッチ。
なぜハンマークラヴィーアなのかといえば、どうも今年のCDがアルカンのエスキス全曲だからのようです。
エスキスは小品(ミニチュア)ぎっしり詰まった作品だけれども、
ハンマークラヴィーアはその真逆というか、巨大な構造物。
なのでエスキスとハンマークラヴィーアを対置する形で、大学院在籍中にリサイタルをしたことがあったんだって。
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自分にとって思い入れのあるテーマです。
遠大な構想の中にふと見つかる微細なこだわりや、
何気なく描かれた中にひそむ途方もない思索を慈しんでいただけるような
時間になればと願っています。
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で、コンサートは6つのバガテルから始まったのだけど、これ、ベートーベンのずいぶん晩年にあたる曲で(というか最後のピアノ曲)、すごくよくできているけれどそんなに弾かれないのは無駄に難しいからじゃないの? と思ったり(知らないけど)、
なんかとても変わった曲で、森下さんが弾くと、あれ? これアルカンと似てる?? と思えてきたり(^^;;
それで、今日の席がほんとにかぶりつき最前列、ど真ん中だったもんで、
視線の真正面が「ペダル」だったんですよ。
この、ちょっとへんてこりんな曲を自在に弾く森下さんの、
絶妙なペダルワークに見とれていました。
ベートーベンって、急発進・急加速・急ブレーキとかいろいろありますが、それをくっきりさせたり余韻を作ったり、そういう響きをペダルでコントロールしているんですよね。ほんとに浅かったり細かかったり、複雑なペダリングで、音を聞いているだけでは「ペダルを踏んでいる」とはわからないようなところでも、いろいろとペダルが生きてこの響きになっているんだなということがよくわかりました。
あと、けっこう強い音のところで左ペダル使ったりとかね…
すごくおもしろかった!!(演奏も曲も)
そしてエスキスは鉄板です。
今回、演奏会でやったのはエスキスの中の第四巻だけだったんですが、
ほんとは全部ナマで聞いてみたかった(そしたらそれだけで演奏会いっぱいになっちゃうけども)。
一曲ごとまったく違うあれこれがぎゅっと詰まって、
タイトルといっしょに味わうことでまたおもしろい。
真面目一方なのかというとそうでもなくてコミカルだったり、
でもなんだかんだあって最後は「神を讃えん」、ここまでの48曲を全部神に捧げちゃうんですよね。
聞いてみてわかる部分のほかに、弾いてみて味わえる部分もあると思うので是非弾いてみたい曲集のひとつだけれど
(実際、弾いてみたものもあるけど)
どうやっても弾けないものが多いのでなんとも…
まぁ、でも弾けるもの「も」あるってだけでアルカンにしちゃ貴重なわけで、
今年はそのエスキス全曲のCDが手に入ってうれしいです。今聞きながらこのブログ書いてた(^^)
アンコールはエスキスの36と1。36は、ハンマークラヴィーアの直後にこれですか、って忙しい曲で、1はゆったりと美しく、エスキスのスタートを飾るにふさわしい名曲。1は弾いてみたいなぁ…
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6つのバガテルOp.126とハンマークラヴィーアで、
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なぜハンマークラヴィーアなのかといえば、どうも今年のCDがアルカンのエスキス全曲だからのようです。
エスキスは小品(ミニチュア)ぎっしり詰まった作品だけれども、
ハンマークラヴィーアはその真逆というか、巨大な構造物。
なのでエスキスとハンマークラヴィーアを対置する形で、大学院在籍中にリサイタルをしたことがあったんだって。
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自分にとって思い入れのあるテーマです。
遠大な構想の中にふと見つかる微細なこだわりや、
何気なく描かれた中にひそむ途方もない思索を慈しんでいただけるような
時間になればと願っています。
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で、コンサートは6つのバガテルから始まったのだけど、これ、ベートーベンのずいぶん晩年にあたる曲で(というか最後のピアノ曲)、すごくよくできているけれどそんなに弾かれないのは無駄に難しいからじゃないの? と思ったり(知らないけど)、
なんかとても変わった曲で、森下さんが弾くと、あれ? これアルカンと似てる?? と思えてきたり(^^;;
それで、今日の席がほんとにかぶりつき最前列、ど真ん中だったもんで、
視線の真正面が「ペダル」だったんですよ。
この、ちょっとへんてこりんな曲を自在に弾く森下さんの、
絶妙なペダルワークに見とれていました。
ベートーベンって、急発進・急加速・急ブレーキとかいろいろありますが、それをくっきりさせたり余韻を作ったり、そういう響きをペダルでコントロールしているんですよね。ほんとに浅かったり細かかったり、複雑なペダリングで、音を聞いているだけでは「ペダルを踏んでいる」とはわからないようなところでも、いろいろとペダルが生きてこの響きになっているんだなということがよくわかりました。
あと、けっこう強い音のところで左ペダル使ったりとかね…
すごくおもしろかった!!(演奏も曲も)
そしてエスキスは鉄板です。
今回、演奏会でやったのはエスキスの中の第四巻だけだったんですが、
ほんとは全部ナマで聞いてみたかった(そしたらそれだけで演奏会いっぱいになっちゃうけども)。
一曲ごとまったく違うあれこれがぎゅっと詰まって、
タイトルといっしょに味わうことでまたおもしろい。
真面目一方なのかというとそうでもなくてコミカルだったり、
でもなんだかんだあって最後は「神を讃えん」、ここまでの48曲を全部神に捧げちゃうんですよね。
聞いてみてわかる部分のほかに、弾いてみて味わえる部分もあると思うので是非弾いてみたい曲集のひとつだけれど
(実際、弾いてみたものもあるけど)
どうやっても弾けないものが多いのでなんとも…
まぁ、でも弾けるもの「も」あるってだけでアルカンにしちゃ貴重なわけで、
今年はそのエスキス全曲のCDが手に入ってうれしいです。今聞きながらこのブログ書いてた(^^)
アンコールはエスキスの36と1。36は、ハンマークラヴィーアの直後にこれですか、って忙しい曲で、1はゆったりと美しく、エスキスのスタートを飾るにふさわしい名曲。1は弾いてみたいなぁ…
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