今年の合同リサイタル、自分として「やりきった感」はあったし、四人分通して聞いたらとても楽しいプログラムだったことは確かなんだけど…
←妄想してる間も楽しいんよね
ベトソナ31が「どーん」と幅を取ってて、「構成」のおもしろさを発揮できる余地がほとんど残らなかったことはちょっと悔やまれる。
もともと、そのための企画だからね。
* * *
昨日読んでた
「終止符のない人生」(反田恭平)
にあった、ショパンコンクールのためのプログラムを組む話は、圧巻でした。
まず、傾向と対策っていうか、前二回のショパンコンクールで演奏されたすべての曲をカウントして、頻度チェック。
そして、自分と曲の相性チェック。ショパンエチュードばかり弾くコンサートを10回くらい(!)やって、得意分野を確かめる。
もちろん、目的はというと、審査員に「このピアニストは音楽家としてショパンを見事に解釈している」と思ってもらうこと。観客ウケではなく。
「一次予選、二次予選、三次予選、ファイナルと続くコンクール全体でストーリー性と物語性を見出し、アーティストが何を伝えたいのかを一本串に指して提示する」
そうやって考えに考えた結果、あのような演奏に至ったわけだけど、各ステージの詳細は本を見てもらうとして、やっぱり印象に残っているのは誰も知らなかった曲「ラルゴ」を挟んだあの構成ですよね。
曲目を届け出たとき、運営側から確認が入ったんですって。間違いないですか、って。とにかくショパコンで誰も弾いたことのないショパンの曲。そんなことあるんだ。
もちろんだけど、ただレア曲発掘したよ、ってことではなくて、そこに置く必然性。
三次予選では「大人のショパン」に焦点を当て、まずは三つのマズルカ(op.56)、次にソナタ2番。いわゆる葬送ソナタだからこれは相当に暗い。
その次にラルゴを持ってくる(祈り - 神よ、ポーランドをお守りください)。
そして〆は英雄ポロネーズ(復活)。
もちろん意図は審査員に伝わる。
そして、耳にも…
葬送の最後の音は、ラルゴの最初の音と同じ。
ラルゴの最後の音は、英ポロの最初の音と同じ。
* * *
さて、突然レベルの違う話に戻るが、こちらは技術的な問題からいろいろとシビアな都合があるだけに、「自分に合った曲を選ぶ」ことの重要性はより高いといってもいい。次の合同リサイタルを来年の秋と考えると、そこで弾く曲をいますぐ練習しなくてもいいので、むしろいろんな異なる傾向の曲を弾きながら(練習会などで人前でもなるべく弾きながら)、今の自分の良さが出せる曲はどんな曲なのかということを考えてみたい。
あと…今までほとんど考えてなかったけど、曲調ということだけでなく、その曲の調性についても留意する習慣をつけよう(^^;;
そのうえで、自分なりのストーリーを組み立ててみよう。
----- 今日の録音
矢野顕子/WATER WAYS FLOW BACKWARD AGAIN(練習)
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* * *
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にあった、ショパンコンクールのためのプログラムを組む話は、圧巻でした。
まず、傾向と対策っていうか、前二回のショパンコンクールで演奏されたすべての曲をカウントして、頻度チェック。
そして、自分と曲の相性チェック。ショパンエチュードばかり弾くコンサートを10回くらい(!)やって、得意分野を確かめる。
もちろん、目的はというと、審査員に「このピアニストは音楽家としてショパンを見事に解釈している」と思ってもらうこと。観客ウケではなく。
「一次予選、二次予選、三次予選、ファイナルと続くコンクール全体でストーリー性と物語性を見出し、アーティストが何を伝えたいのかを一本串に指して提示する」
そうやって考えに考えた結果、あのような演奏に至ったわけだけど、各ステージの詳細は本を見てもらうとして、やっぱり印象に残っているのは誰も知らなかった曲「ラルゴ」を挟んだあの構成ですよね。
曲目を届け出たとき、運営側から確認が入ったんですって。間違いないですか、って。とにかくショパコンで誰も弾いたことのないショパンの曲。そんなことあるんだ。
もちろんだけど、ただレア曲発掘したよ、ってことではなくて、そこに置く必然性。
三次予選では「大人のショパン」に焦点を当て、まずは三つのマズルカ(op.56)、次にソナタ2番。いわゆる葬送ソナタだからこれは相当に暗い。
その次にラルゴを持ってくる(祈り - 神よ、ポーランドをお守りください)。
そして〆は英雄ポロネーズ(復活)。
もちろん意図は審査員に伝わる。
そして、耳にも…
葬送の最後の音は、ラルゴの最初の音と同じ。
ラルゴの最後の音は、英ポロの最初の音と同じ。
* * *
さて、突然レベルの違う話に戻るが、こちらは技術的な問題からいろいろとシビアな都合があるだけに、「自分に合った曲を選ぶ」ことの重要性はより高いといってもいい。次の合同リサイタルを来年の秋と考えると、そこで弾く曲をいますぐ練習しなくてもいいので、むしろいろんな異なる傾向の曲を弾きながら(練習会などで人前でもなるべく弾きながら)、今の自分の良さが出せる曲はどんな曲なのかということを考えてみたい。
あと…今までほとんど考えてなかったけど、曲調ということだけでなく、その曲の調性についても留意する習慣をつけよう(^^;;
そのうえで、自分なりのストーリーを組み立ててみよう。
----- 今日の録音
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