アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

イギリス組曲 with バロックダンス

2022年11月27日 | ピアノ
今日は
「武久源造リサイタル with バロックダンス岩佐樹里 バッハ=躍動する命」
というコンサートに行ってきました。

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舞台にはチェンバロが二台あるように見えたけれど、一台はチェンバロ、もう一台はジルバーマンのピアノでした。
華奢な足、横幅狭く(鍵盤数が少ない)鼻先は長い(交差弦じゃないから)、見た目はチェンバロに見えても音を聞くとはっきり「これはピアノ」。

コンサート前半、イギリス組曲の第一番はチェンバロで、第二番はジルバーマンで演奏されたので、音の違いを楽しむことができました。

二台とも武久氏の愛用の楽器ですが、チェンバロは、何年か前に同じシリーズのコンサートで演奏したときとは違う音にバージョンアップしているそうです。
「弦も張り替えたのですが、爪が〇〇(←失念)から鷹になりました。だから何だと思われそうですが、ぜんぜん違うんですよ」
力説されましたが、これについては比較できませんのでわかりません。
(チェンバロの爪部分に使われる鳥の種類はいくつかあるらしい)

さて、今日のコンサートは、単にチェンバロやジルバーマン・ピアノでバッハを聴くということだけでなく、バロック・ダンスが見られるというのが特徴でした。

アルマンドとかクーラントとかジーグとか、それぞれ舞曲なわけですが、フランス革命前の宮廷で実際どんなふうに踊られていたのか、ビデオに残っているわけではなく、直系の弟子に伝承されているわけでもないのですが、書き残されたもの(楽譜のように記号で踊りを記す)を元に研究して復元されたものが現在踊っているバロックダンスだそうです。

わりとゆったりした、地味な動きのダンスですが、とにかく重心が「上」にある状態が基本であるところ、現代のバレエと通じる感じがします。

コンサート後半、最初の曲はシャコンヌで、ジルバーマンのピアノで弾かれました。元は無伴奏バイオリン曲ですが、武久さん自身がピアノ用に編曲したものです。ピアノ用編曲はブゾーニのものが有名ですが、今日聞いたシャコンヌは、心に直に届いてかき乱されるような、静かな迫力のある演奏でした。

この曲は、バッハが最初の妻を亡くした年に書いた作品で、ギリシャ神話オルフェウスの物語に関連するとか…つまり死者を冥界から取り戻したい(けれども取り戻せなかった)という嘆きでしょうか。そうやって物語があるとして聞いても、ただ音楽として聞いても、いずれにせよ名曲には違いないのですが、今日の演奏は具体的に物語があるような緻密で緊迫感のあるものでした。

シャコンヌにはダンスをつけていなかったのですが、今後はダンスをつけてもらう予定でシャコンヌ用の衣装を発注しているところだとか(!)どんなものか見てみたい気もしますがこんな、音だけで密な曲のどこに踊る隙間があるのかちょっと想像しにくいです。


アンコールのときのゴールドベルク変奏曲(の一部)ではのびのび踊っていました(たぶんバロックダンスとはちょっと違う)。

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