かつさんブログで「「心に響かない」という言葉に思うこと。」という記事があって、それからつらつらと考えていました。
←「技術」が追い付いてなくても
まぁ、かつさんは私と違って心優しいので
>「どれだけ上手く弾けても心に響かない」とか
>「早く弾けるだけで、心がこもっていない」とか
>そういう言葉、嫌いだなぁ。
と書いていますが…
実際、「心に響かない」演奏は、あります!!
たとえばですね、ホテル最上階でアフタヌーンティーのとき、フロアにはグランドピアノがあって、音大生バイトの人だか、とにかくちゃんと弾ける人が生演奏しているということがありました。
演奏されていたのは、幻想即興曲、子犬のワルツ、あるいは月の光とか、クラシックでみんなが知っていそうな曲を中心に次々と。
曲に難はありません(名曲揃い)。
演奏にも特に大きな傷はなく、淀みなくたんたんと弾かれていました。
しかしほんとにたんたんと、心をこめない演奏というか、ツマラナク弾かれていたのです。
そこで行われているのはコンサートではなく、むしろBGMとして埋没し、客同士の会話の妨げにならないことが求められているわけで、そういう演奏をするのが正しいです。もしも心に響く名演奏なんかされた日にゃ、落ち着いてアフタヌーンティーなんぞしてられません。
とはいえ私は、そういった名曲が、心こめずにその場で生演奏されていることがとても居心地悪く、気になってしまったんですよね。録音で流れているBGMならまったく問題なかったと思います。
音の「高さ」「長さ」「大きさ」がきちんと楽譜の指示どおりであったとして(ピアノの場合、それだけでもたいへんやっかいなことなんですが)、それでも心をこめない演奏というのはありえます。
どういう演奏なら「心をこめた」ことになり、またそれが伝わって「心に響く」演奏になるのかということについては、私なりにずっと考えてきていて、今のところ、ひとことでいうならば
「どういう音色にしたいかイメージして弾いている」
ということかなと思っています。
太くて重い音がほしい、キラキラと輝く音がほしい、遠くへ漂って消えていくような音がほしい、といったようなことから、
緊張感→解放される
萌え和音(はぁと)
どこへ行くんだ(謎)→そう来るんだ
上昇する/下降する
メロディーの「山」
とかなんとか、そういうことも含めて音のイメージです。別に具体的な情景とかストーリーとかでなくてよいし、自分の感情とかそういうことでもありません。
どういう音がほしい、のところがどれだけ的確かつ豊かになるかは「音楽の理解」によるもので、
実際そのように弾けるかどうかは「技術」の問題でしょう。
初心者であればそのどちらもあやふやですが、少なくとも自分のできる範囲で
「どういう音色にしたいかイメージして弾いている」
ならば「心に響かない演奏だ」なんていわれることはないと思います。この曲が好き、どうしても弾いてみたいと思って選んで、「この曲のこんなところが素敵でしょ?」と聞いてもらうつもりで弾いてたらこのラインはクリアしているはずです。
…と、いうようなことをつらつらと考えていたところ、たまたまX(twitter)で見かけた「くま大将」さんのつぶやきから知った記事で
「もっと音楽的に!」と言われるけど「音楽的」って何?【榎政則の音楽のドアをノックしよう♪】
というのを読んで、「おぉ」と思いました。
「音楽的」も「心に響く」と同じく、わかったようなわからないような言葉ですが、なんかとても近いことを指しているようです。
強いていえば、「音楽的」のほうが「音楽の理解」「技術」もある程度ちゃんとしていること前提という感じがします。
この記事でもいっているように、ピアノの先生が「もっと音楽的に弾きなさい」といったところで何の役にも立ちません(「心をこめて弾きなさい」も同じく)。
この記事では、「あなたにできる範囲で、音の強弱、リズム感、音色、などを考えた演奏にしなさい」と言い換えたうえで、非常に具体的かつシンプルな提案をしています。
「前後の二つの音を違う音にするだけで良い」
とはいえ結局のところ、この提案が意味を持つためには、たとえばおゆき先生レッスンに何年も通ったりする必要があったわけで(私の場合)、結局、自分がわかっている分しかわからない言葉なのかもしれないですけどね。
この記事のシリーズ、過去記事もなかなかおもしろそうです。
↑ 「ほら、ここんとこ、こんなふうに、素敵でしょ?」て弾けば
---- 今日の録音:
ツェルニー/100番練習曲より69
(ツェルニーのお誕生日に)
にほんブログ村 ピアノ ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 チェロ初心者 ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
←「技術」が追い付いてなくても
まぁ、かつさんは私と違って心優しいので
>「どれだけ上手く弾けても心に響かない」とか
>「早く弾けるだけで、心がこもっていない」とか
>そういう言葉、嫌いだなぁ。
と書いていますが…
実際、「心に響かない」演奏は、あります!!
たとえばですね、ホテル最上階でアフタヌーンティーのとき、フロアにはグランドピアノがあって、音大生バイトの人だか、とにかくちゃんと弾ける人が生演奏しているということがありました。
演奏されていたのは、幻想即興曲、子犬のワルツ、あるいは月の光とか、クラシックでみんなが知っていそうな曲を中心に次々と。
曲に難はありません(名曲揃い)。
演奏にも特に大きな傷はなく、淀みなくたんたんと弾かれていました。
しかしほんとにたんたんと、心をこめない演奏というか、ツマラナク弾かれていたのです。
そこで行われているのはコンサートではなく、むしろBGMとして埋没し、客同士の会話の妨げにならないことが求められているわけで、そういう演奏をするのが正しいです。もしも心に響く名演奏なんかされた日にゃ、落ち着いてアフタヌーンティーなんぞしてられません。
とはいえ私は、そういった名曲が、心こめずにその場で生演奏されていることがとても居心地悪く、気になってしまったんですよね。録音で流れているBGMならまったく問題なかったと思います。
音の「高さ」「長さ」「大きさ」がきちんと楽譜の指示どおりであったとして(ピアノの場合、それだけでもたいへんやっかいなことなんですが)、それでも心をこめない演奏というのはありえます。
どういう演奏なら「心をこめた」ことになり、またそれが伝わって「心に響く」演奏になるのかということについては、私なりにずっと考えてきていて、今のところ、ひとことでいうならば
「どういう音色にしたいかイメージして弾いている」
ということかなと思っています。
太くて重い音がほしい、キラキラと輝く音がほしい、遠くへ漂って消えていくような音がほしい、といったようなことから、
緊張感→解放される
萌え和音(はぁと)
どこへ行くんだ(謎)→そう来るんだ
上昇する/下降する
メロディーの「山」
とかなんとか、そういうことも含めて音のイメージです。別に具体的な情景とかストーリーとかでなくてよいし、自分の感情とかそういうことでもありません。
どういう音がほしい、のところがどれだけ的確かつ豊かになるかは「音楽の理解」によるもので、
実際そのように弾けるかどうかは「技術」の問題でしょう。
初心者であればそのどちらもあやふやですが、少なくとも自分のできる範囲で
「どういう音色にしたいかイメージして弾いている」
ならば「心に響かない演奏だ」なんていわれることはないと思います。この曲が好き、どうしても弾いてみたいと思って選んで、「この曲のこんなところが素敵でしょ?」と聞いてもらうつもりで弾いてたらこのラインはクリアしているはずです。
…と、いうようなことをつらつらと考えていたところ、たまたまX(twitter)で見かけた「くま大将」さんのつぶやきから知った記事で
「もっと音楽的に!」と言われるけど「音楽的」って何?【榎政則の音楽のドアをノックしよう♪】
というのを読んで、「おぉ」と思いました。
「音楽的」も「心に響く」と同じく、わかったようなわからないような言葉ですが、なんかとても近いことを指しているようです。
強いていえば、「音楽的」のほうが「音楽の理解」「技術」もある程度ちゃんとしていること前提という感じがします。
この記事でもいっているように、ピアノの先生が「もっと音楽的に弾きなさい」といったところで何の役にも立ちません(「心をこめて弾きなさい」も同じく)。
この記事では、「あなたにできる範囲で、音の強弱、リズム感、音色、などを考えた演奏にしなさい」と言い換えたうえで、非常に具体的かつシンプルな提案をしています。
「前後の二つの音を違う音にするだけで良い」
とはいえ結局のところ、この提案が意味を持つためには、たとえばおゆき先生レッスンに何年も通ったりする必要があったわけで(私の場合)、結局、自分がわかっている分しかわからない言葉なのかもしれないですけどね。
この記事のシリーズ、過去記事もなかなかおもしろそうです。
↑ 「ほら、ここんとこ、こんなふうに、素敵でしょ?」て弾けば
---- 今日の録音:
ツェルニー/100番練習曲より69
(ツェルニーのお誕生日に)
にほんブログ村 ピアノ ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 チェロ初心者 ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社