ゆかりちゃんを囲むチェンバロの会を企画中でして、会場候補のスタジオの下見に行ってきました。
←チェンバロ弾いてみたくない?
けど、ただ見てもつまらないからやっぱり弾かせてもらわないとね。ということで、レッスンの形でお願いして行ってきました(^-^)v
美しい装飾の施された日本製チェンバロ(AKIRA KUVBOTA 1984)で、鍵盤は二段です。楽器はけっこうな長さあって、それに比して幅が狭い!! と感じます(ピアノを見慣れているからね)。
ちょっと触ってみると、チェンバロと聞いてイメージするよりとても硬い弾き心地です。なにしろしょっちゅう触るものではないのであまり自信がないのですが、前にshigさんたち主催のチェンバロの会があったとき、それと、五年くらい前? にチェンバロの会をしたときと、いずれももっと鍵盤は軽く、わ~トリルいくらでも入っちゃうよ~的な感じだったと思います。
ピアノは鍵を下まで押したときに弦を叩きますが、チェンバロは押し下げていく途中で弦をはじくわけです。その、はじくところの手ごたえが「よいしょ」。油断してると叩き損ね、いや、はじき損ねます。うちのピアノのほうがずっと軽い。
というわけでしっかり押し下げるように心がけながらイタコンの二楽章、三楽章を弾いてみますと。二楽章は、チェンバロの会に合わせて慌てて譜読みしていった二年前と違ってわりとしっかり音が頭に入ってますので、あのときよりは滞りなく音が並んでいきます。チェンバロの響き自体は綺麗で、ほわーんといい気持ちになります。弾いてみると、狭いと思った鍵盤数(音域)に、曲がぴったり収まっていることに気づきます。
曲の終わりのほうで、低い「ラ」の音が断続的に響きますが、これってぴったりこのチェンバロの最低音。ピアノで弾くのとなんか感慨が違います。「いちばん」低い音が力強く鳴り続いて、曲をしっかり支えてくれているように聞こえます。
三楽章も弾いてみましたが、鍵盤が硬いのでこれは弾くのがたいへんです。せっせせっせと弾いているとだんだんくたびれてきます。ところで、弾いているうちに思うのですが、響きというか音色がふだんと違うから新鮮で、楽しいですが、あらためて考えるととても単調な感じの演奏になっています。つまり、ピアノで弾くときについているニュアンス、強弱とか、ペダルとかがチェンバロでは出ませんし、微妙な間やテンポのゆれなどについても、弦をはじくのが硬くて自分の思っていたタイミングとややずれているためか、いつものノリ(というものがあればですが)が崩壊します。そうするとつまらない演奏になります。
それでいよいよ、最初のテーマ部分を取り出して、まず右手だけ…1オクターブを弾くときの跳躍の仕方とか、八分音符を二つずつまとめて弾くこととか、拍の頭を強調すること(強調するというのは、つまりは長めに弾くこと?)とか、ポイントを教わったり、先生の弾き方をマネしたりすると、おぉ~♪ちょっとチェンバロっぽくなった!?
そして、左手も、同様に改善を試みまして、よしゃーこんな感じ。と思うが、両手合わせてはまったく弾けない。神経の回路がそのようにできていないので、両方ともCPUの占有率ハンパないみたいです。片手ずつしか無理ですね。
チェンバロを「ほんとうに」習う場合は、もっと古い時代の曲で、シンプルなものを題材に、楽譜(妙~にパラりとした)を読み解いていく方法を勉強して、あれこれ考えて弾くらしいですが、今回は継続して習う予定じゃないので、ためしに、えー作曲者をメモしてくるの忘れた…17世紀のどこかだったか、誰とかさんの曲を見せてもらいました。
小節線がなく、音符は白玉(全音符)ばっかりです。スラーがついているのは押さえたままにしろというしるしだそうなので、それだけ考えて音を並べていきますとなんか不思議な感じです。右と左の掛け合わせ方がこれでいいのやらさっぱり不安になりますが、和音の響きのニュアンスが移り変わっていくのがおもしろいです。先生が弾くと、音の長さもいろいろ伸び縮みし、装飾音もついて、むっちゃ曲らしくなります。こりゃすごい。
ピアノをふだん弾いていると、バッハさんはあらかたいちばん古いくらいの位置づけで意識してしまいますが、チェンバロの世界ではバッハさんは超~新しい人なんです。もろもろあってそれをまるっとまとめちゃったくらいの人物です。チェンバロの世界はバッハに終わり、ピアノの世界はバッハに始まったんですかね!?(乱暴)
チェンバロ初心者用の楽譜をいくつか見せていただいたところ、おなじみのバッハのインベンション1番が。ところが、スラーのつきかた、指番号がピアノ楽譜とめちゃくちゃ違っていてびっくりです。ゆっくりそのとおりに弾いていくとなるほどと思うところもあるのですが、とにかく慣れてないから頭が筋肉痛になりそうです。親指くぐりを避けるのと、二個二個で同じ指セットをずらして使っていくところとかに特徴があるかな?
1つページをめくると、バッハ平均律最初のプレリュード(ドミソドミソドミ…)。これはあんまり難しいこと(指番号)とか書いてないので、素直に弾いていくとまぁ普通に弾けるんですが。「もっと和音の移り変わりを聞きながらここから弾いてみてください」と先生。後半1/3くらいのところからいくと、臨時記号がついて緊張感のある和音とか、それを「こってり(?)」聴くように弾いていくと、おぉ、チェンバロの弾き方なんぞは知らないけれどさっきとずいぶん感じが変わって、ベース音がだんだん下がっていくのがもう快感というか。
下に行くほど豊かな響きが盛られてきて、ぐぐっと幸せな気分になりました。
先生もちょっと(たぶんこのレッスン中でココだけ)おぉっと思ったらしく、「今のよかったですね!!(o_o)」
下のほうになるとすっごく鳴りますね~というと
先生曰く、それは楽器の特徴というより私の弾き方の特徴だという。えー??そういうもの??
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けど、ただ見てもつまらないからやっぱり弾かせてもらわないとね。ということで、レッスンの形でお願いして行ってきました(^-^)v
美しい装飾の施された日本製チェンバロ(AKIRA KUVBOTA 1984)で、鍵盤は二段です。楽器はけっこうな長さあって、それに比して幅が狭い!! と感じます(ピアノを見慣れているからね)。
ちょっと触ってみると、チェンバロと聞いてイメージするよりとても硬い弾き心地です。なにしろしょっちゅう触るものではないのであまり自信がないのですが、前にshigさんたち主催のチェンバロの会があったとき、それと、五年くらい前? にチェンバロの会をしたときと、いずれももっと鍵盤は軽く、わ~トリルいくらでも入っちゃうよ~的な感じだったと思います。
ピアノは鍵を下まで押したときに弦を叩きますが、チェンバロは押し下げていく途中で弦をはじくわけです。その、はじくところの手ごたえが「よいしょ」。油断してると叩き損ね、いや、はじき損ねます。うちのピアノのほうがずっと軽い。
というわけでしっかり押し下げるように心がけながらイタコンの二楽章、三楽章を弾いてみますと。二楽章は、チェンバロの会に合わせて慌てて譜読みしていった二年前と違ってわりとしっかり音が頭に入ってますので、あのときよりは滞りなく音が並んでいきます。チェンバロの響き自体は綺麗で、ほわーんといい気持ちになります。弾いてみると、狭いと思った鍵盤数(音域)に、曲がぴったり収まっていることに気づきます。
曲の終わりのほうで、低い「ラ」の音が断続的に響きますが、これってぴったりこのチェンバロの最低音。ピアノで弾くのとなんか感慨が違います。「いちばん」低い音が力強く鳴り続いて、曲をしっかり支えてくれているように聞こえます。
三楽章も弾いてみましたが、鍵盤が硬いのでこれは弾くのがたいへんです。せっせせっせと弾いているとだんだんくたびれてきます。ところで、弾いているうちに思うのですが、響きというか音色がふだんと違うから新鮮で、楽しいですが、あらためて考えるととても単調な感じの演奏になっています。つまり、ピアノで弾くときについているニュアンス、強弱とか、ペダルとかがチェンバロでは出ませんし、微妙な間やテンポのゆれなどについても、弦をはじくのが硬くて自分の思っていたタイミングとややずれているためか、いつものノリ(というものがあればですが)が崩壊します。そうするとつまらない演奏になります。
それでいよいよ、最初のテーマ部分を取り出して、まず右手だけ…1オクターブを弾くときの跳躍の仕方とか、八分音符を二つずつまとめて弾くこととか、拍の頭を強調すること(強調するというのは、つまりは長めに弾くこと?)とか、ポイントを教わったり、先生の弾き方をマネしたりすると、おぉ~♪ちょっとチェンバロっぽくなった!?
そして、左手も、同様に改善を試みまして、よしゃーこんな感じ。と思うが、両手合わせてはまったく弾けない。神経の回路がそのようにできていないので、両方ともCPUの占有率ハンパないみたいです。片手ずつしか無理ですね。
チェンバロを「ほんとうに」習う場合は、もっと古い時代の曲で、シンプルなものを題材に、楽譜(妙~にパラりとした)を読み解いていく方法を勉強して、あれこれ考えて弾くらしいですが、今回は継続して習う予定じゃないので、ためしに、えー作曲者をメモしてくるの忘れた…17世紀のどこかだったか、誰とかさんの曲を見せてもらいました。
小節線がなく、音符は白玉(全音符)ばっかりです。スラーがついているのは押さえたままにしろというしるしだそうなので、それだけ考えて音を並べていきますとなんか不思議な感じです。右と左の掛け合わせ方がこれでいいのやらさっぱり不安になりますが、和音の響きのニュアンスが移り変わっていくのがおもしろいです。先生が弾くと、音の長さもいろいろ伸び縮みし、装飾音もついて、むっちゃ曲らしくなります。こりゃすごい。
ピアノをふだん弾いていると、バッハさんはあらかたいちばん古いくらいの位置づけで意識してしまいますが、チェンバロの世界ではバッハさんは超~新しい人なんです。もろもろあってそれをまるっとまとめちゃったくらいの人物です。チェンバロの世界はバッハに終わり、ピアノの世界はバッハに始まったんですかね!?(乱暴)
チェンバロ初心者用の楽譜をいくつか見せていただいたところ、おなじみのバッハのインベンション1番が。ところが、スラーのつきかた、指番号がピアノ楽譜とめちゃくちゃ違っていてびっくりです。ゆっくりそのとおりに弾いていくとなるほどと思うところもあるのですが、とにかく慣れてないから頭が筋肉痛になりそうです。親指くぐりを避けるのと、二個二個で同じ指セットをずらして使っていくところとかに特徴があるかな?
1つページをめくると、バッハ平均律最初のプレリュード(ドミソドミソドミ…)。これはあんまり難しいこと(指番号)とか書いてないので、素直に弾いていくとまぁ普通に弾けるんですが。「もっと和音の移り変わりを聞きながらここから弾いてみてください」と先生。後半1/3くらいのところからいくと、臨時記号がついて緊張感のある和音とか、それを「こってり(?)」聴くように弾いていくと、おぉ、チェンバロの弾き方なんぞは知らないけれどさっきとずいぶん感じが変わって、ベース音がだんだん下がっていくのがもう快感というか。
下に行くほど豊かな響きが盛られてきて、ぐぐっと幸せな気分になりました。
先生もちょっと(たぶんこのレッスン中でココだけ)おぉっと思ったらしく、「今のよかったですね!!(o_o)」
下のほうになるとすっごく鳴りますね~というと
先生曰く、それは楽器の特徴というより私の弾き方の特徴だという。えー??そういうもの??
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