カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

099「屋台蕎麦(そば)」より ・ 恩讐の斜め下へ

2014-10-14 19:40:10 | 和モノ好きさんに100のお題
 主人公は若い狐でね、
 旅をしながら幼い頃に両親を撃ち殺した仇を捜しているんだ。

 やがて様々な出会いと別れの末に、とうとうラーメンの屋台を経営している仇を見付けて復讐を始める。もちろん只では殺さない。連日のように変化と分身を駆使して屋台のラーメンを絶え間なく注文し続けるんだ。
 休む間もなくラーメンを作り続け、材料が尽きてもなお注文を続ける客の存在に肉体的にも精神的にも疲弊した仇が力尽きると、本懐を遂げた狐もまた倒れる。何しろラーメンの油と調味料は大量摂取するには健康に悪すぎる代物だからね、感動的だろ?

「言いたいことがそれだけなら次はもう少しまともな企画もってこい」
コメント