先代猫の寿命終了と共に深刻化した農作物に対する鼠害防止にと、爺ちゃんが何処からか新しい猫を連れて来た。何となく枯れ葉色っぽい茶虎の鉢割れで、体と態度が異様にデ力く、目付きが無茶苦茶悪いので取りあえずゴルゴと名付けられた猫は一月足らずで近在猫のボスとなり、鼠を駆逐しつくした上に野性動物すら狩猟の対象にしはじめた。それは良いのだが、最近は何故か付近住民に「もみじおろしのゴルゴ」と呼ばれて恐れられているようだ。
お前一体ご近所様の前で何をやったゴルゴ。
お前一体ご近所様の前で何をやったゴルゴ。