家が隣で親同士が友達、更に産湯を使った産院も産まれた日も同じという完全無欠の幼なじみに、オレの人生は物心つくかつかないかの頃から散々に弄ばれてきた。しかも双方の親公認でだ。
だから「大事で内密な話がある」と黄昏時の校舎裏に呼び出されても、愛の告白とか甘いことは一切頭に浮かばぬまま、どうせ面倒事を持ち込んできたのだろうとしか思わなかった。
そしてそれは実際にその通りだったのだが、結果として頭の逝ったストーカーやら他校の生徒会長やら極道教師やらが絡んだとんでもない騒動の末に、何故かアイツとオレの恋人としての付き合いが始まることになった。
どうにもこうにも、世の中というのは逃れようのない罠が充ち満ちているものらしい。
だから「大事で内密な話がある」と黄昏時の校舎裏に呼び出されても、愛の告白とか甘いことは一切頭に浮かばぬまま、どうせ面倒事を持ち込んできたのだろうとしか思わなかった。
そしてそれは実際にその通りだったのだが、結果として頭の逝ったストーカーやら他校の生徒会長やら極道教師やらが絡んだとんでもない騒動の末に、何故かアイツとオレの恋人としての付き合いが始まることになった。
どうにもこうにも、世の中というのは逃れようのない罠が充ち満ちているものらしい。