妹の映った写真をアルバムに整理していたら見慣れない写真が沢山あることに気付いた。
行ったことのない場所、見た覚えのない服装、何より妹は三年前、十一歳になる前に亡くなっているのだが、写真には小学校の卒業式や中学生の制服姿まであった。不審に思いながら良く観察してみると、見慣れない写真は目線がこちらに向いていない上、映っているのは全て妹に面差しが良く似た他人だった。
「あいつも大きくなったな」
不意に背後から掛けられた父の声に、僕は振り向くことができない。
行ったことのない場所、見た覚えのない服装、何より妹は三年前、十一歳になる前に亡くなっているのだが、写真には小学校の卒業式や中学生の制服姿まであった。不審に思いながら良く観察してみると、見慣れない写真は目線がこちらに向いていない上、映っているのは全て妹に面差しが良く似た他人だった。
「あいつも大きくなったな」
不意に背後から掛けられた父の声に、僕は振り向くことができない。