繊細で華麗な蜻蛉玉を作るのを得意としていた友人は、ある日突然、自らの手で己が作った作品を全て打ち砕いてしまった。何でもある日見上げた夜の高原に広がる星たちの美しさに戦慄すると同時に、その中の小さな星の一粒にすら勝る輝きの作品が作れないという現実に打ちのめされ、絶望感に心を喰われたからだそうだ。
そうして友人は夜になる度に決して自分の手では掴めない星空の輝きを哀しげに見上げながら、砕いてしまった自分の蜻蛉玉が刹那にだけ示した信じがたいほどの輝きを思い出す。
そうして友人は夜になる度に決して自分の手では掴めない星空の輝きを哀しげに見上げながら、砕いてしまった自分の蜻蛉玉が刹那にだけ示した信じがたいほどの輝きを思い出す。