カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

『初雪』と【代役】より・初雪の魔法、或いは、ありふれた陰謀

2015-10-05 19:56:55 | 物書きさん、お題です
 どうしても抜けられない用事があるからと奴に言われ、代理として待ち合わせ場所に着いた俺の前に現れたのは、奴の従妹を名乗るなかなか可愛い女の子だった。受験の下見がてら街を回る約束をしていたのにと涙ぐむ姿につい案内を引き受け、それなりに楽しい時間を過ごしてから駅で彼女と別れた俺だったが、それが二人の仕組んだ陰謀だったと俺が知ったのは彼女との式当日だった。

「本当に気付かなかったのか?」
「疑う頭すら無かったわ」
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