カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

『背伸び』と【結末】より・車輪の上下

2015-10-22 20:15:53 | 物書きさん、お題です
 兄は昔からとても頑張り屋だったし、更にその頑張りの結果を目に見える形で示すことが出来たので両親のお気に入りだった。対して私は無理だと思ったらやらない、出来ないことは出来ないと言い張る可愛くない子だったので意図的にではなかっただろうが放っておかれた。
 やがて頑張れなくなった兄が壊れた頃、私は既に家族の知らない街で新しい家庭を築き上げていた。
 結局、両親は私を探し出すことが出来なかったし、私も二度と昔の家族に会う気は無かった。
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