カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

『泣き虫』と【今】より・罪と罰と記憶

2015-10-12 18:24:33 | 物書きさん、お題です
 子供というのはどうしようもないモノで、俺は小学生の時に同じクラスだった奴を散々苛めていた。別に奴が嫌いだったわけでも迷惑を掛けられたわけでもなく、強いて言えば大人びて妙に達観した不思議な雰囲気が怖かったのだ。

 やがて大人になって遅まきながら自分の非道に気付いた俺が謝罪した時、奴の答えは「失礼ですが、どなたですか?」だった。
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